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2014年11月17日(月)

「双子」

10月の「出雲駅伝」、11月の「全日本大学駅伝」、正月の「箱根駅伝」。
この3つを称して「学生3大駅伝」と呼ばれています。
今年については「出雲駅伝」が台風接近のため3大駅伝では初めてとなる中止。
このためメ~テレで中継した全日本大学駅伝がシーズン初戦ということになりました。

出場校の監督や解説者に聞くと、出雲の中止は全日本に向けて大きな影響があるそうです。
初めて3大駅伝に出場する選手や、ケガなどをしていた選手が、
ブレーキとならずに本番でしっかりと走ることができるのか。
出雲はこのあたりを見極め、その後の全日本そして箱根へとつながるレースに向け、判断材料にしているためです。

また箱根は関東の大学しか出場できないため、
関東以外の大学にとっては、全日本が今シーズン、
全国の舞台で走ることが出来る最初で最後の大会になってしまいました。

そして過日行われた全日本大学駅伝、ふたを開けてみれば、
本命視されていた駒澤大学が優勝しこの大会4連覇を果たしました。
1区で起用されたエース村山謙太選手が区間賞の走りで襷をつなぐと、
ゴールまで一度もトップを譲らない完全優勝でした。
その1区には城西大学の双子の弟、村山絋太選手も起用され、
兄と同タイムのすばらしい走りを見せてくれました。
双子といえば大東文化大学にも市田孝・宏の両選手がおり、1区・2区で区間上位の走りを見せてくれました。
また去年は東洋大学に“最強の双子”とも呼ばれる設楽兄弟もいたりと、
最近の駅伝には双子が多いなという印象。

今回センター解説をお願いした宗猛さん(日本陸上競技連盟 男子中・長距離・マラソン部長)も、年配の方にはおなじみ、“宗兄弟”として日本を沸かせた双子のマラソン選手でした。
その宗さんに大会前日の夜、双子のランナーが多い秘密を聞いてみると意外な答えが。

「私の頃は親にスポーツやりたいというと、『金がかかるからその辺走っとけ』と言われた」(意訳あり)
とのこと。

宗さんなりの冗談交じりでの回答ではあったものの、妙に納得した夜でした。