spoken!

2011年03月29日(火)

「がんばろう」

東日本大震災が発生してから2週間が過ぎた。
私の地元、宮城県を含め、日本各地で大きな被害が出た。

多くの涙が流れた。
今も苦難と立ち向かっている人達がいる。

それでも、震災当初は連絡がつかなかった家族や友人達と話すと、
「大丈夫」「まぁそんな心配すんな」という言葉が多かった。

宮城と愛知、離れた土地にいる私は、
「落ち着いたら、またみんなで会おうぜ」といって会話を終える。

現在行われている選抜高校野球大会の開会式で、
選手宣誓をつとめた創志学園(岡山)の野山主将は

「人は仲間に支えられることで大きな困難に立ち向かっていくことができる」
と話した。

この大会のスローガンは「がんばろう!日本」。
シンプルな言葉だけど、口に出さずに唱えてみたら、
こんなに力強い言葉は無いようにも感じた。

2011年03月22日(火)

「~失うものはない~」

「プロ1年目、2年目のキャンプではほとんど何も出来なかったので。
一軍で投げられる事がこんなに嬉しいものだと改めて感じています」
そう話すのは20歳の小熊凌祐投手。
3年目の今年は初の一軍キャンプに始まり、見事に完走。
そして3月9日現在、オープン戦でも一軍で中継ぎとして結果を残し続けています。
開幕一軍へ目下、赤丸急上昇中の小熊投手ですが、過去には辛い思い出が何度もありました。
プロ入り以前の中学生の頃から常に右ヒジに痛みを抱えていたという小熊投手。
それでも近江高校2年の時に出場した甲子園で一気に注目を集め、
その後ドラゴンズからドラフト6巡目で指名。
しかし右ヒジへの不安は相変わらずだったといいます。そして彼が下した決断は…手術。
プロに入る前に手術をするという決断には、相当の覚悟と勇気、
そして大きな不安があった事と筆者は思います。
入団後、地道なリハビリを続け、ようやく野球が出来る喜びを
再び味わおうかという矢先に今度は左ヒザを痛めまた手術、
さらに去年は右肩を痛めるなど常にケガとの戦いだった20歳。
「今は何も不安ありません。失うものも自分にはないので、
持っている力を今年は全てぶつけてやろうと思ってやっています!」
若いはずなのに、落ち着きはらってどこか大人びた表情を見せる小熊投手。
「失うものはない」という強い思いこそ、苦労を重ねてきた経験こそ、
彼の現在を支えているに違いありません。
今シーズンを飛躍の一年として、背番号64の大ブレーク!心の底から願っています!

2011年03月07日(月)

「スタジアムへ行こう!」

いよいよ春本番を間近に、先週末にはJリーグが開幕し、プロ野球も今月末の開幕に向けて、オープン戦にも熱がこもってきた。名古屋グランパスも中日ドラゴンズも新たな戦力を加え、“連覇”という目標を掲げ、長いシーズンに臨んで行く。
今年の寒い冬を乗り越え、オフシーズンに体をケアし、自主トレ、キャンプで力を蓄えてきた選手たちが、躍動し、どんなパフォーマンスを魅せてくれるか楽しみでしかたない。

そして、わがスポーツ部といえば…今週末から、“一週間中継三昧”
その中継番組を紹介すると… 

12日(土)午後1:55からは、阪神タイガースと中日ドラゴンズのオープン戦を甲子園球場から生放送する。ドラゴンズの新戦力グスマンをはじめ、投手陣の仕上がりを自分の目で確かめてください。今年もセ・リーグの覇権を争う両チームの前哨戦に乞うご期待。

15日(火)は、アジアのクラブチャンピオンを目指す名古屋グランパスが、UAEのアルアインを瑞穂で迎え撃つAFCチャンピオンズリーグのホーム初戦を、19日(土)は、FC岐阜が、新装なった長良川競技場に今年度J2の優勝候補の最右翼と目されるFC東京を迎え、挑んでいく戦いを、両日とも深夜に録画放送する。テレビ放送は深夜なので、是非ともスタジアムに足を運び、「瑞穂を真っ赤」に、「長良川を緑」に染めて、熱い応援をお願いしたい。観戦帰りには仲間で語り合い、そして家に帰って、もう一度メ~テレで心に残るシーンを再度、目に焼き付けてもらえばと思う。

また19日(土)の「スポケン!」は、フィギュアスペシャルとして55分に拡大して放送。3月11日(金)から13日(日)の3日間、名古屋のガイシアリーナで開催される村上佳菜子選手も出場する愛知県フィギュアスケート選手権の模様を中継収録する。村上選手のみならず次世代のヒーロー、ヒロインを目指す選手たちに大注目だ。


昨年も書いて、テレビマンとしては失格かもしれないが、何度も言いたい。
スポーツを観るなら、とにかく“スタジアムに行こう”…そして応援しよう。

このエリアは、私達の応援に応えてくれるチームがあり、選手たちがいるから。

2011年03月01日(火)

「怪我」

去年の10月生まれて初めて骨を折った。
仕事とは全く関係ない、プライベートでの出来事で救急車で病院へ。
診断の結果は両踵骨(りょうあしのかかと)の骨折。
およそ2時間の手術のあとで、
主治医は「立てるようになるまで2ヶ月以上かかる」と言った。

それから1週間後、リハビリが始まった。
両足のひざから下はギプスでガチガチに固定されたままだったが、
動かす事のできる太ももの筋力を落とさない為にトレーニングする。

そして2ヵ月後、いよいよ立ち上がる事になった。
両手で平行棒を握り、車椅子から身体を起こした。

「!!」

身体が、いや上半身がとてつもなく重い。
生まれて初めて『重力』を感じ、とてもビックリした。
わずか2ヶ月で子供のころから出来ていた立つ事ができなくなったのだ。

スポーツの世界では、シーズンの初めに抱負を聞くと
「怪我をしない事」と答える選手が多くいる。
これまではもっと具体的な数字などを挙げて欲しいと思っていたのだが・・・。

怪我をしてからまもなく5ヶ月。まだ走ることが出来ない。
怪我から復帰するには、大変な時間と労力が必要なのだ。
実力勝負のアスリートにとってはまさに死活問題。

「怪我をしない事」
今回、改めてこの言葉の重さが分かった気がした。