spoken!

2008年12月23日(火)

名参謀の存在

街は赤と緑に染まっていますが、私の気持ちは赤とオレンジに染まっています。
って、それは嘘?…。

ともあれ、2008年は、赤とオレンジの旋風が巻き起こりました。そう、名古屋グランパスのことです。カリスマ監督(ピクシー)は確実にチームを変え、リーグ戦は最終節まで優勝争いを繰り広げ、最終成績3位と大躍進を果たしました。好調のチームでは、ニューヒーローやエースの復活が話題となりましたが・・・・・
がががが、そのチームで注目したいのは、名参謀の存在。ストイコビッチ監督は、確かに素晴らしい。けれども組織はトップの存在だけでは成立しないもの。例えば、幕末の新撰組で言うならば、局長・近藤勇には副長・土方歳三。同様に、ストイコビッチ監督を支えていたのは、ボスコ・ジュロヴスキー コーチではなかったでしょうか?
母国・セルビアでの豊富な指導者としてのキャリアを持ち、ベンチでもトレーニングでもストイコビッチ監督の横にピタリ。恐らくは母語で感情を率直にぶつけ、忌憚なく意見を交換できるボスココーチの存在は、ストイコビッチ監督にとっては、大きな心の支えであったことでしょう。
さらに、実質的な戦術などの面でも、印象的だったのは、シーズン前のキャンプ。美しい攻撃サッカーのベースともなるのは、強固かつアグレッシブな守備。その構築に務めたのは、ボスココーチでした。DFラインの選手がこんなことを言っていたことがありました、「たまに、ボスココーチと監督の指示が違うことがあるんですが、守備に関してはボスココーチの方を優先するんです」。そうです。それが、名参謀なんです。陰でチームと、戦術を支える。

でも、一つだけ言うと、ボスココーチは、名参謀なんですが、決して“陰”という暗さはありません。カメラを向けていれば「チャオ~!」と手を振ってくれたり、一度はアウェーの競技場で、バスタオル一枚を腰に巻いただけの姿をうっかり、多数の報道陣に目撃されて笑っていたりと、明るい参謀なのです。

明るいキャラクターの名参謀。存在の大きさは、計り知れません。

2008年12月16日(火)

FC岐阜 オフィシャルDVD只今制作中!

FC岐阜 オフィシャルDVDを現在制作しています。このDVDはJリーグ1年目の今シーズンを振り返るとともに今シーズン限りで現役引退した森山泰行選手の独占映像で構成しています。
森山選手は04年に一度、グランパスで現役引退をしましたが、その年「岐阜にプロチームをつくりたい」とFC岐阜に入団、舞台をアマチュアへ移して夢を追いました。

そして岐阜は最短でJリーグに昇格をはたしましたが、そこには知られざる苦悩があり、振り返れば激動の4年でした。
DVDではこうした本人の苦労話を織り交ぜながら制作します。

おまけコーナーで森山泰行 全67ゴール全部見せます。
DVDの発売は来年2月末を予定しています。正月返上!朝まで編集!乞うご期待!

2008年12月09日(火)

今でも忘れられないあのシーン

皆さんはスポーツを生で観戦したりテレビ観戦していて体に電気が走ったような、そんな感動を味わった事はありますか?心に残る名シーンはありますか?自分が好きなスポーツや実際にプレー経験があるスポーツなどでは感情移入しやすいと個人的には思っています。

私は学生時代ラグビーをやっていました。そんな事から、冬のシーズンに入るとCS放送でラグビーの試合をよく見ます。実際にプレーし、よく観戦もする。必然的に感動のシーンを目のあたりにするのは当たり前かもしれませんが、私がお勧めするここ数年で最も感動した名シーンはというと…2007年ラグビーワールドカップフランス大会でジャパンが魅せた衝撃的なトライシーンです。

それは昨年9月の事でした。私は勤務を終え、会社に一人残って真夜中にジャパンの試合を見ていたのですが、ジャパンは予選でオーストラリアに大敗し第二戦のフィジー戦では最後の最後までわずか4点差に涙を飲み、予選敗退が濃厚…。そんな中、第三戦でそれは起こりました。対ウエールズ戦の前半19分。自陣インゴール手前の相手ラックからジャパンがすばやくボールを奪い、一人、二人、三人と次々にパスがつながり最後は地元・トヨタ自動車ヴェルブリッツの遠藤幸佑選手がインゴール右隅へトライ!!距離にしておよそ90メートル!!き、きゅ、90メートルですよ!!みなさん!!その試合も敗れたものの、ジャパンの選手たちがパスをつないでいくあのシーンはあまりに美しく、あまりに衝撃的でワールドクラスのプレーに私は一人きりの部屋で思わず号泣してしまいました。その後この伝説のトライは大会の中で「最も美しいプレー」と賞賛されたそうです。

そんな最後にトライを決めた、トヨタ自動車ヴェルブリッツの遠藤幸佑選手。今年から本格的にラグビー取材をするようになった私が、企画として取り上げたかった選手の一人です。詳しい内容は12月20日OAのスポケン!で放送しますが、彼にこの時の話を聞くと「気持ちよかったです。大勢のお客さんがいて、あんなトライがとれて…しかもウエールズのホームですよ!!完全アウェーですよ!!自分で思いますけどビックリするくらい気持ちよかったなあ…」やはり実際にプレーしていた本人がその時の記憶を辿っている顔は本当に嬉しそうで、よほど楽しかったんだなとすぐに感じました。やっぱすごい!!

私がお勧めするこの「伝説のトライ」を皆さんも是非一度見て下さい。近年めっきり競技人口が減少し、人気も低迷しているピッチ上の格闘技「ラグビー」。でもでも!!絶対に感動すると思います!!

「皆さんは心に残る名シーンがありますか?」

2008年12月05日(金)

FC岐阜サポーター

現在J2で戦うFC岐阜のサポーターの話。

僕は岐阜出身ということもあり、FC岐阜の取材に行く機会が多く、ホームの長良川競技場で行われる試合の中継をしたり、選手の企画VTRを作ったりという中で、多くのサポーターの方々を目にする。
試合を見に来ているサポーター。朝早くからの練習を熱心に見に来るサポーター。練習後、サインをもらう為にずっと待っているサポーター。本当にたくさんのサポーターがいる。

そんな中、VTRを作る為、撮影してきた映像を見ていると、サポーターの中に、どこか見覚えのある顔が…。
「あれ??Sちゃんじゃない??」
SさんはFC岐阜のタオルを頭上に掲げ、一心不乱にFC岐阜の応援歌を歌っていた。僕の知る友人のSさんはいたって普通の女性。しかし、映像で見た彼女は熱狂的なサポーターと化していた。その姿に驚いていると、さらにその数日後…。FC岐阜の練習場で練習を見に来ているSさんを発見した!!彼女曰く、平日の休みを利用して、FC岐阜の練習を見に来ているのだと言う。
しばらくあっていない間に、すっかりFC岐阜サポーターになっていた。以前は彼女からサッカーの話を聞くことは、全くと言っていい程なかった。なのになぜ??僕は不思議に思い、彼女に聞いてみた。

僕 「いつから岐阜を応援してるの??」
Sさん 「JFLの時から!!」
僕 「なんでサポーターになったの??」
Sさん 「友達に勧められて試合を見に行ったらハマっちゃった!!」

それまで生でサッカーを見たことがなかったSさんは実際に競技場へ足を運んで見たら、その雰囲気と迫力に圧倒され、ハマってしまったんだと言う。その時見たのがFC岐阜の試合。それからというもの、SさんはすっかりFC岐阜のサポーターになった。サポーターになるキッカケは意外に身近にあるんだなと感じた。今、このページを見ている、サッカーに興味のないあなたも、ひょっとしたら何かのキッカケでサポーターになるかもしれない。

しかし、最近少しずつ増えていっているFC岐阜サポーターの数もJ1のチームなどと比べれば、やはり到底及ばない。現在FC岐阜は13位。長良川競技場の観客動員数も決して多くはない。それでも今後、少しでも多くの人がFC岐阜のことを知り、そしてサポートしてくれることで、FC岐阜は強く、そして大きくなっていくだろう。そのためにも僕達メディアが様々な形でFC岐阜を紹介し、伝えていくことが大切になってくる。

今後、多くの人がFC岐阜を知り、そして興味を持ってくれることが、僕の使命であり、願いでもある。