spoken!

2013年12月24日(火)

「覚悟の一年」

「監督谷繁が選手谷繁をしっかり見極められないと試合には出られないよね。
今よりももっと自分に厳しくならないといけない。それくらいのつもりで(来シーズンは)やるよ」
秋季キャンプ打ち上げの前日、谷繁選手兼任監督がインタビューで語った言葉である。
これまで野球に関しては一切の妥協を許してこなかった男。
監督に就任して早や二ヶ月以上が経過したが、来年に向けてさらに自分自身に対して厳しくなるという。
相当な覚悟だと筆者は受け止めている。「監督」としてではなく「選手」として…

その想いを最も感じたのは自身の契約更改の席上だった。
「選手としての契約は?」との問いに「1年です」とキッパリ答えた。
監督としては4年の大型契約を結んでいるのに…である。
ふと落合GMが就任会見を行った時の言葉を思い出した。
「(選手として)最初の2年は野村さんの出場記録を抜くまでは
プレーイングマネージャーとしてやってもらう」と言っていた。
だが「選手谷繁」が結んだ契約は1年。
契約交渉時に落合GMとどんな話をしたのかは分からない。
ただ来シーズンに懸ける想いがこの契約から感じられるのは明らか。
「意識していないかと言われれば嘘になる。でも数字っていうのはあくまで積み重ね。
いつも言っているけど、どの数字でもそうだけど、記録を抜くために野球をやってきた訳じゃないから。
とにかく僕はキャッチャーとして自分が出来ること、勝つことに集中してプレーする。ここは絶対に変わらない」

筆者が感じる「覚悟の1年」が間もなく始まる。

2013年12月10日(火)

ソチへの旅路

先週末、フィギュアスケートのグランプリファイナルでは
浅田真央選手、羽生結弦選手が男女ダブル優勝!!
スピードスケートでも長島圭一郎選手や加藤条治選手がW杯で優勝するなど、
五輪の日本代表争いが過熱しています。
そんな中、今週末、スケート競技で一足先に
ソチ五輪の日本代表が決まる種目があります。
“氷上の競輪”こと『ショートトラック』です。

13日(金)~15日(日)大阪で五輪日本代表選手選考競技会が開かれ
ソチ行きの選手が決定します!!


この地域には、男女ともに日本のショートトラック界を
引っ張る選手がいるんです。

まずは男子、
9月の「Spoken!」にも出演していただいた
一宮市出身の髙御堂雄三選手(トヨタ自動車所属)。
日本屈指のスタミナと、抜群のコース取りを武器に
2009年から全日本選手権総合3連覇を成し遂げました。
ソチ五輪を集大成にするという髙御堂選手にとって
特別な大会となるはずです。


一方、女子を牽引するのは、
髙御堂選手と同じくトヨタ自動車所属の伊藤亜由子選手。
昨年の全日本選手権総合2連覇を達成!
ソチ五輪では日本女子ショートトラック界初のメダルも期待される選手です。

その伊藤選手。
実は9月の大会中に転倒し左腰を強打、救急車で運ばれました。
幸い大事に至らず捻挫で済み
1週間後の合宿では元気な姿を見せていました。

が、ほっとしたのも束の間、
10月末の合宿でまた救急車で運ばれたという情報が飛び込んできたんです。

真相を確かめるべく11月末、
合宿をしている長野の野辺山に行ってきました。
病状は『右ひじの内側側副靭帯損傷』。
右ひじが脱臼し、思うように曲げられない状態でした。
それでも、
テーピングで患部をぐるぐる巻きに固定してリンクで練習する姿がありました。
ショートトラックの選手にとって右腕は振ってスピードをつける大事な部分。
しかし、伊藤選手は使うことができません。

そんな状況にも関わらず、練習後、快く取材に応えてくれました。
その第一声・・・
「私、毎月救急車に乗っています!」と笑顔で語り始めたんです。
辛い気持ちも心の奥底にありながらも、
ケガをする前とまったく変わらず、
笑顔を交えつつ今の心境をせきららに語る姿勢に尊敬の念を抱きました。

脱臼をしたときは
今までの人生で一番激痛が走ったという伊藤選手。
しばらくは腕を曲げることができず、
箸が口まで届かない、洗顔するのにも困ったと
私生活にも苦労したと言います。
それでも、11月下旬からはリハビリも始まり
だいぶ今は腕が曲がるようになったそうです。

スケートに関しては、
「今こういう風になったのも意味があるだろうし
今の状況でどうやって勝つのか楽しみだし、
手を振らないことで今までぶれていた体幹が整ったりとか
直すべきところを自分の中で感じたりしているんで精神状態はすごくいい」
とケガに対して素直に向き合うだけでなく前向きに捉えていました。
練習を見ていると、
ハンデがありながらも他の選手と引けをとらないスピードで滑っていました。
これで腕が振れるようになったら・・・
五輪が楽しみで仕方がありません!!

なにより、そのためには今週末の代表選考を勝ち抜かねばなりません。
「1000mだけは是が非でも代表権を獲りたい!」
その時は本気で腕を振るそうです。
痛みに耐えながら五輪を目指す姿は必見です。

そんな代表選考に闘志を燃やすアスリートの姿を見に
会場に足を運んでみてはいかがでしょうか!?

残念ながら見に行けない人に朗報!
今月22日深夜放送の『Spoken!』で
今シーズンの裏側も交えてお伝えする予定です。
是非ご覧ください。

2013年12月02日(月)

「名古屋のレジェンド」

11月、野球界では中日ドラゴンズの谷繁選手が、選手兼監督に就任、井端選手の移籍、そして落合GMの誕生など話題に事欠かなかった。
そんな中飛び込んできた衝撃的なニュース。それが、名古屋グランパスのストイコビッチ監督の今シーズン限りでの退任だった。

選手として8年、そして監督として6年もの間、日本サッカー界で活躍を続けてきた、いわば、名古屋のレジェンド。ホーム最終戦には2万6千人を越えるサポーターが駆けつけた。

試合は惜しくもドローに終わったものの、試合後のセレモニーでは日本語でサポーターへ挨拶する姿が。
「私は皆さんを忘れません。また会いましょう。サヨナラ。」

“また会いましょう”
そこに込められた想いは…。
もしかしたら、また日本に戻ってくることがあるのかも!?


真相はまだ分かりませんが、ファンの記憶に刻まれたピクシーの特集を12月22日のSPOKENで放送します。是非、ご覧ください!!