spoken!

2008年06月24日(火)

私の視聴方法

他局の番組ですが「UEFA EURO2008™」(以下「ユーロ」)のおかげで睡眠時間を奪われていませんか?
私も毎日、睡眠と格闘しながら視聴をし続けているひとりです。

世界最高峰の舞台で見せるスーパースターたちの真剣勝負。
近代サッカーの最先端を行くハイクオリティーなサッカー。画面を通しても十分にその熱狂ぶりが感じられるスタジアムの臨場感。どこをとっても超プレミア感が漂っている「ユーロ」を絶対に見逃すことは出来ません。

シーズン中に欧州クラブのサッカーを生放送で楽しむだけなら週末だけの夜更かしで済むのですが「ユーロ」はそうはいきません。
グループリーグから毎晩、深夜1時開始、深夜3時45分開始の試合が続くのですから、すべての試合をライブ視聴するならば睡眠を忘れるしかないのです。
しかし家族を養う捨て身にはなれないサラリーマンにはある程度の睡眠が必要。
そこで世紀の大イベント「ユーロ」をどんな計画で視聴していくかが重要なポイントになるのです。

過去の「ユーロ」や「FIFAワールドカップ^(TM)」で毎回失敗するのが、とりあえず体力が続く限りライブ視聴をして、途中から録画をして後で時間が経ってから見るという、いわば行き当たりばったりの視聴方法。
だいたい3、4日が経過すると睡眠不足で体力の限界に達してしまいライブ視聴を断念することになります。
ところが問題はここから起こるのです。
テレビニュースや新聞、インターネットなどで結果を見てしまうと録画したVTRを視聴するモチベーションが無くなってしまうのです。
私は生の興奮じゃないとダメな人間なんです。
結局、むなしい気持ちでHDDの番組を消去しながら「電気代が無駄だった」とつぶやくことになるのです。

そこで今回私が試みた方法とは・・・
「見たい試合だけ厳選!早寝&早起き!HDDによる追っかけVTR視聴作戦」です。
これは断腸の思いでライブ視聴をあきらめるかわりに、試合前に睡眠をとりHDDによるVTRディレイ再生(※(1))を朝5時に起きて楽しむというものです。
当然どのメディアの情報も目にすることもなく深夜1時または3時45分開始のどちらも結果を知らずにライブ感覚で視聴できます。

さらに全試合の視聴はあきらめ苦渋の選択ながら自分の見たい国だけに絞りこみました。
グループAは「ポルトガル」「チェコ」。
グループBは「ドイツ」「クロアチア」。
グループCは「フランス」「イタリア」「オランダ」。
グループDは「スペイン」。

日によっては朝5時からおよそ3時間30分(※(2))に渡りサッカーを見ることになりました。
とてもハイテンションな長い午前中を過ごしたその日は職場で目を開けたまま寝ていたかもしれません。

とにもかくにもあと少しで終わってしまう「ユーロ」。
私は素晴らしいサッカーを堪能するとともに早寝&早起きの素晴らしい習慣をGETすることができました。
その反面「ユーロ」のおかげで会話をする時間が少なくなった夫婦に若干ですが不協和音が・・・。
でも4年に1度、この時期はだけは仕方ないっす!

※(1)「VTRディレイ再生」 放送中の番組を放送終了前に時差再生すること
※(2)「およそ3時間30分」 スタメン紹介を含む前後半、開始~終了を視聴

2008年06月17日(火)

オーシャンアリーナカップ

名古屋の金城ふ頭にフットサル専用スタジアム「オーシャンアリーナ」が完成したことを記念して「オーシャンアリーナカップ」が開催された。
フットサルの国内トップリーグ・Fリーグ全8チームが参加するトーナメント方式の大会だ。
オーシャンアリーナはそもそも名古屋オーシャンズの本拠地。
オーシャンズにとっては“地の利”のある大会でFリーグ初代王者の意地もあって絶対負けられない大会だ。

一方、他のチームは正直“Fリーグ開幕前の調整”的な意味合いで大会に臨んでくるとの見方もあったがそれは全くの誤りで、「オーシャンズにすんなり勝たせてなるものか」と激しい闘志をあらわにした好ゲームが展開された。

オーシャンズは主力の一部をケガで欠く万全でない状況の中、なんとか決勝までコマを進めた。決勝の相手はシュライカー大阪。
この決勝戦はフットサルナビの大久保編集長も「なかなか見られない」というほどすごい試合となった。

前半は4-0でオーシャンズがリード。
リードされているシュライカーは後半に入ると、いきなり最初から「パワープレー」に出た。

「パワープレー」とはゴールキーパーをフィールドプレーヤーにする作戦。
そうなるとフィールドプレーヤーが5対4となって数で有利になるので点を取りやすくなるが、反面ゴールキーパーがいないのでボールを奪われると即失点につながる。
まさに捨て身の作戦だ。
普通パワープレーは試合終盤で使うが、シュライカーはいきなり後半の最初からパワープレーに出た。

これが功を奏しシュライカーはつづけざまに3点を挙げ1点差に詰め寄る。
すると今度はなんとオーシャンズもパワープレーに。パワープレー対パワープレー、お互いが捨て身の作戦をとるスリリングな展開で会場は興奮の渦に。
そして試合終了まで残り1秒というところから信じられないドラマが始まった…。

この試合のようすは今週(6月21日)のスポケン!でたっぷりとお伝えしますので必ずご覧ください。フットサルをあまり知らない人もきっと興奮するはずです。

追記
この大会ではエキジビションマッチとしてハロープロジェクトのフットサルチーム「ガッタス」の試合があった。石川梨華や吉澤ひとみ、藤本美貴らアイドルが戦う姿は生で見るとけっこうかわいかったです。

また試合後に、メディアやスタッフによる親善フットサル大会が開かれうちの部長が参加した。部長は高校のときにサッカーをやっていたそうで、日ごろJリーグの試合を見ていると「あんなゴール決めれんの。アホか。俺なら100%入る。」と豪語しているがこの試合ノーゴール。
翌日は筋肉痛に顔をゆがめていた。

2008年06月10日(火)

画竜点睛

「メヂカラ」ってのを、最近改めて感ぜずにはいられない。

もちろん、メイクとかそういうことではなく、動体視力というわけでもなく。
いうならば、「目は口ほどに物を言う」っていう類の、それ。

アスリートを取材して、過去の映像を見返したり、そして現在の映像を見たり、インタヴューの映像を見返したり。
すると、同じアスリートのはずが、大きく違う印象を持つ。顔が、表情が明らかに違うのだ。突き詰めれば、目に宿した光というか、それが何か違う。

もちろんアスリートに限らず、人には目に宿した光があるとは思う。
が、やはり極限の世界に身をおくアスリートはその光の反射、屈折が一般の人よりも明確だったり、複雑だったり、大きかったり、そんなことがあったりするような気がする。

かつて、ある写真に強い衝撃を受けた。
それは、冬季・長野五輪スキージャンプ競技の船木和喜選手の飛行姿勢を捉えた一枚だった。船木選手特有の美しい飛行姿勢を、鮮やかな青空を背景に切り取った一枚。
衝撃は、その写真がゴーグルの奥の船木選手の目をしっかり捉えていたところだった。
空中で、落下するように飛ぶというジャンプ競技。
彼の目は、静かに、けれどもしっかりとまっすぐ前を見据えていた。
迷いの無い目、澄んだ目というのがあるとしたら、それがまさにその目だった。

画竜点睛―。

船木選手は、金メダルを手にした。

2008年06月04日(水)

国際試合でこんなハプニング

5月24日に豊田スアジアムで日本代表とコートジボワールの親善試合が行なわれた。
愛知県でのフル代表試合は実に何十年ぶり、更にW杯アジア3次予選を目前に控え岡田ジャパン初の海外組(松井・長谷部)を召集するなど話題が多く当日は、雨にもかかわらず4万人を越える観客が詰め掛けた。
筆者はテレビ朝日の中継応援でピッチサイドの業務に携わった。
番組は午後7時にスタート、キックオフまでの20分間は両チームのメンバー紹介や解説者による戦力分析、注目選手、試合の見所を伝え、視聴者の関心をあおる。
日本代表がウォーミングアップのためピッチに登場。
ニッポンコールがスタジアムを包み響きわたる。
アフリカ最強のコートジボワールもピッチに出てきた。
前日練習で数人の選手の顔と名前、特徴を覚えたはずが全員同じ顔に見える。
筆者はユニホームに着替えれば背番号で確認できると余裕をかましていた。
だが、このあと誰も予想できないハプニングが起こった。
選手入場、両チームの国歌斉唱、まずはコートジボワールの国歌が始まった。
その瞬間凍りついた。メンバー登録されていない8番の選手が胸に手をあて大きな声で歌っている。3番の見間違えか?いやいや間違いなく8番や!誰やこいつ!何度もメンバー表を見るがサブメンバーにも8番はいない。運営部隊もあわてて確認に走る。
どうやら19番の選手のユニホームが小さかったことから勝手に8番を着て出たそうだ。国際Aマッチでそりゃないだろう。この一連の騒動で楽しみにしていた日本の国歌斉唱は聞くことができなかった。