新しい防災気象情報と避難行動 避難にも事前の準備が必要です【暮らしの防災】
2026年6月21日 12:01
気象庁が5月末から運用を始めた新しい防災気象情報は、災害にあう可能性が高い住人が避難の判断をしやすくする工夫がしてあります。それは、警報の名前の前に「レベル」がついていることです。この「レベル」は、とるべき避難行動とリンクしています。今回は、「避難行動」について説明します。
出典:気象庁HPより
レベル、警報、避難行動の関係
レベル、警報、そして避難行動の関係は
■レベル5 特別警報 緊急安全確保
■レベル4 危険警報 避難指示
■レベル3 警報 高齢者等避難
となっています。
気をつけなければいけないのは、住人への「避難情報」を発令するのは市町村です。気象庁ではありません。ですので、ある地域に「レベル3」の防災気象情報が出ても、そこに「高齢者等避難」が発令されないこともありえます。
その逆もありえます。自治体が「避難指示」を発令しているのに「レベル4 危険警報」が出ていないこともありえます。
■レベル5 特別警報 緊急安全確保
■レベル4 危険警報 避難指示
■レベル3 警報 高齢者等避難
となっています。
気をつけなければいけないのは、住人への「避難情報」を発令するのは市町村です。気象庁ではありません。ですので、ある地域に「レベル3」の防災気象情報が出ても、そこに「高齢者等避難」が発令されないこともありえます。
その逆もありえます。自治体が「避難指示」を発令しているのに「レベル4 危険警報」が出ていないこともありえます。
出典:内閣府HP掲載の資料
レベル3 高齢者等避難(イラストは高齢者等避難イメージ)
高齢者・障害者・乳幼児など避難に時間がかかる人に、危険な場所から避難することを呼びかけます。避難を手助けする支援者もその対象です。
出典:内閣府HP掲載の資料
レベル4 避難指示(イラストは、立ち退き避難のイメージ)
対象地域の方は全員速やかに「危険な場所」から避難してくださいという情報です。この場合、「避難所」や「安全なご近所さんの家」に避難する「立ち退き避難」に加え、建物の上層階などに避難する「階上避難」があります。
階上避難でOKなら、雨の中に避難所などに行く必要はありません。この判断は、ご自身ですることになります。
階上避難でOKなら、雨の中に避難所などに行く必要はありません。この判断は、ご自身ですることになります。
(左)戸建て (左)集合住宅 出典:内閣府HPに掲載の資料
レベル5 緊急安全確保(イラストは階上避難のイメージ)
豪雨の中、もしくは避難所への避難経路の途中に土砂災害の恐れがある場所、氾濫する恐れがある河川がある場合、そのような道を使って避難するのはかえって危険です。そのような場合は、戸建ての場合は2階に避難、集合住宅も上の階の知り合いの部屋に避難です。これが「緊急安全確保」の避難の一例です。建物ががけ(山)の脇にある場合は、その反対側の部屋に避難です。
<避難の判断をするのは皆さん>
新しい防災気象情報は、レベルと警報名がセットになっています。ですので、どんな危機が迫っていてどんな避難行動をとればいいのか、わかるようになっています。
どこに避難するのか?立ち退き避難なのか?階上避難にするのか?などの判断は、警報が出た危機が迫っている時にあわててできるものではありません。事前に家族や仲間、ご近所さんと話し合って決めておきましょう。
気象庁が発表する防災気象情報、自治体が発令する避難情報は命を守る情報です。しかし、「いつ」「どのように」「どこへ避難するか」を決めるのはみなさんです。その時のために準備しておきましょう。
◇
被災地取材やNPO研究員の立場などから学んだ防災の知識や知恵を、コラム形式でつづります。
■五十嵐 信裕
東京都出身。1990年メ~テレ入社、東日本大震災では被災地でANN現地デスクを経験。報道局防災担当部長や防災特番『池上彰と考える!巨大自然災害から命を守れ』プロデューサーなどを経て、現ニュースデスク。防災関係のNPOの特別研究員や愛知県防災減災カレッジのメディア講座講師も務め、防災・減災報道のあり方について取材と発信を続ける。日本災害情報学会・会員 防災士。
<避難の判断をするのは皆さん>
新しい防災気象情報は、レベルと警報名がセットになっています。ですので、どんな危機が迫っていてどんな避難行動をとればいいのか、わかるようになっています。
どこに避難するのか?立ち退き避難なのか?階上避難にするのか?などの判断は、警報が出た危機が迫っている時にあわててできるものではありません。事前に家族や仲間、ご近所さんと話し合って決めておきましょう。
気象庁が発表する防災気象情報、自治体が発令する避難情報は命を守る情報です。しかし、「いつ」「どのように」「どこへ避難するか」を決めるのはみなさんです。その時のために準備しておきましょう。
◇
被災地取材やNPO研究員の立場などから学んだ防災の知識や知恵を、コラム形式でつづります。
■五十嵐 信裕
東京都出身。1990年メ~テレ入社、東日本大震災では被災地でANN現地デスクを経験。報道局防災担当部長や防災特番『池上彰と考える!巨大自然災害から命を守れ』プロデューサーなどを経て、現ニュースデスク。防災関係のNPOの特別研究員や愛知県防災減災カレッジのメディア講座講師も務め、防災・減災報道のあり方について取材と発信を続ける。日本災害情報学会・会員 防災士。
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