GW中の川遊びの「危険性」…専門家が指摘 三重・桑名市では高校生が溺死

2024年4月29日 17:56
ゴールデンウィーク初日の27日、三重県桑名市の揖斐川で高校1年生の男子生徒が溺れ、死亡しました。この時期の川遊びについて、専門家はどう見ているのでしょうか。
 事故が起きたのは、日中は人気のない、静かな場所でした。
 
 警察によりますと27日午後10時すぎ、桑名市の揖斐川にかかる揖斐長良大橋付近で、男性から「友人が川遊び中に溺れた」と119番通報がありました。

 溺れたのは桑名市の高校1年生・野上優輝さんで、病院に運ばれましたが、約1時間半後に死亡しました。
 
 野上さんは友人3人と川に飛び込んで遊んでいたということで、警察は当時の状況を詳しく調べています。
 

高1男子が溺れた現場

水温が低いこの時期は「川遊びは控えて」
 夜の川で起きた事故。
 
 岐阜県を拠点に全国で水難救助の指導をしている北川健司さんに、危険性を聞きました。

 「川の場合は上流からいろいろなものが流れてくるので、足から飛び込むと足首を打ったり腰を打ったり水の中でパニックになる可能性がある。暗闇の中では、川の状況が分からないので、もし人が溺れた状況に至っても周りの人が気付けない。闇の中で飛び込むのは非常にリスクがある」
 
 さらに、ゴールデンウィーク中の川遊びについては──

 「まだまだ水温が低い時期ですので、水の中で長い時間遊ぶというのには適していない。普通の人はウェットスーツなどを持っておらず暖かい服装が出来ないので、基本的には入らないことが正しい」
 

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