”春の熱中症”に注意 暑熱順化で体を慣らして「早めの休息を」

2024年4月16日 19:04
このところ暑い日が続いていて、「夏バテ」ならぬ「春バテ」という方もいるのではないでしょうか。「春の熱中症」で注意すべき点を聞いてきました。
 最近の名古屋市の最高気温の変化を見てみると3月下旬以降、ほぼ右肩上がりで推移し、最高気温が25℃以上の「夏日」が3回あることがわかります。  

 暑いと感じる日が増え、注意が必要なのが「熱中症」です。どんな対策が必要なのでしょうか。
 
 名古屋市中川区の名古屋掖済会病院。

 16日、病院に運ばれてきたのは、90代の体調不良者です。

 症状は熱中症ではありませんでしたが、今週も気温が高く熱中症への注意が必要です。

 「まだ春というイメージかと思いますが、25℃を超えるような日もあるので、外で直射日光を浴びて活動する場合は注意した方がいい。暑熱順化を啓発しているが、しっかり血流が上げられるようにしてほしい」(名古屋掖済会病院 救命救急センター長 後藤縁さん)
 

名古屋掖済会病院 救命救急センター長 後藤縁さん

人それぞれに合わせた熱中症対策も必要
 暑さに体を慣らす、暑熱順化。

 環境省は、熱中症の危険が高まる前にウォーキングなどで汗をかき、体を暑さに慣れさせることが大切だと呼びかけています。

 暑熱順化がすすむことで、熱を解放しやすくなり、熱中症になりにくい状態になるということです。

 一方で、人それぞれに合わせた熱中症対策も必要です。

 「もともと体調が悪い方や持病を持っている方が、暑くなりはじめに無理に運動してしまうと、逆に体調を崩してしまったり、熱中症を起こしてしまったりするので、暑さに慣らそうと思って、無理に運動するのも危ない場合があります」(後藤さん)

 子どもはどうでしょうか――

 「子どもも熱中症にはなりやすいが、楽しかったり行事だったりとかで、無理をしてしまうことがあると思うので、調子が悪かったら早めに休むのはいつでもそうかなと思います」(後藤さん)
 

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