ろれつ回らず「イェーイ」同乗者「怖いんだけど」 ドラレコ公開 危険運転致傷の罪に問われた男の裁判 

2024年4月16日 16:44
名古屋市名東区で1月、酒気帯び状態で乗用車を運転した上、赤信号を無視して衝突事故を起こし、男性にけがをさせた罪に問われている男の裁判が名古屋地裁で始まりました。検察側は懲役2年を求刑しました。

男の車(名古屋・名東警察署 2月)

「間違っていません」と起訴内容を認める
 起訴状などによりますと名古屋市瑞穂区の元会社役員で、現在、無職の男(53)です。

 男は1月31日の夜、名東区高社で酒気帯びの状態で乗用車を運転しました。

 赤信号を無視して時速約150キロで交差点に進入した上、ワゴン車と衝突し、相手の男性に左肩の打撲などの軽傷を負わせた危険運転致傷の罪に問われています。

 16日、名古屋地裁で開かれた初公判で、男は「間違っていません」と起訴内容を認めました。
 

男の車(名古屋・名東警察署 2月)

男性の声で「イェーイ」
 続く冒頭陳述で検察側は「被告人は焼肉店で4人で食事し、相当の酒を飲んでいた」と指摘しました。

 また、証拠調べで、検察側は男の車のドライブレコーダー映像を公開しました。

 映像では、車が急加速していくなか、同乗者とみられる女性が「本当に怖いんだけど!」と話す声が聞こえました。

 その後、ろれつが回っていない男性の声で「イェーイ」と聞こえ、直後にワゴン車と衝突。破裂音が響き渡りました。
 

名古屋地裁

判決は25日に予定
 論告求刑で検察側は「交通ルールを無視した暴走行為と言うべき運転は、非常に危険かつ悪質」などとして、懲役2年を求刑しました。

 一方、弁護側は「被害者と示談し被害弁償も完了している」などとして執行猶予付きの判決を求めました。

 判決は25日に予定されています。
 

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