“紅麹サプリ問題”で「健康被害ないか不安」医師に相談相次ぐ 腎臓の病気は気づかないうちに病状進行も

2024年3月29日 16:44
「紅麹」を原料としたサプリによる健康被害の報告が増える中、名古屋でも不安を覚え、病院を訪れる人がいます。
 腎臓内科がある名古屋市緑区のクリニックには28日、2人が医師に相談に来たといいます。

「1人が50代の方で、もう1人60代の方ですね。お2人とも幸い何か大きな症状が出ているとかっていうわけではなかったんですけれども、しばらくサプリメントを飲んだことがあるということで心配になってこちらに相談に来たという形です」(きむら内科小児科クリニック 木村仁志 院長)

 2人ともサプリの服用期間が半年以下と短いこともあり、体の不調に結びつくことはなかったといいます。

Q.どのような対応をとった?
「特徴的な症状っていうのが出るわけではないので、やはり血液検査・尿検査をするという形になりますね」(木村院長)
 

きむら内科小児科クリニック 木村仁志 院長

「すぐに使用中止を」
 木村医師によると、腎臓に関する病気は、体にむくみなどが出ることもあるということですが、体に症状が出づらく、気づかないうちに病状が進行してしまうこともあるといいます。

「腎臓というのはおしっこを作る臓器ですので、体の中の老廃物だったり水分を体の外に出すということをやっているんですけれども、それができなくなって体にたまることによって具合が悪くなるという病態ですね」(木村院長)

 医師の間でも、今回の紅麹被害に関する情報が少ないため、日本腎臓学会は29日、症例の把握のため医師に対してアンケート調査を行うことにしました。

 木村医師は、紅麹に関するサプリを摂取したことがある場合、すぐに使用を中止したほうがいいと呼びかけています。

「副作用があるということも考えて、何か普段と違う症状が出てきていることがあるなと感じる場合はすぐ中止していただくとか、かかりつけの先生に相談いただくということがいいかと思う」(木村院長)

(3月29日15:40~放送 メ~テレ『ドデスカ!+』より)
 

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