桜の開花遅れ、お花見スポットはやきもき…一方でメリットも

2024年3月25日 19:35
寒の戻りで当初の予想より桜の開花が遅れ、お花見スポットの関係者がやきもきしています。一方、開花が遅いからこその楽しみもあるようです。
 豊田市の「愛知県緑化センター」。この時期の名物は、雪が降り積もったように咲く「ユキヤナギ」と「桜」の競演です。
 
 約200メートルにわたる白とピンクの景色は、春の訪れを感じさせてくれます。

 ところが──

 約40本ある桜はどれもまだ蕾です。センターの担当者に、今年の開花状況について聞いてみました。

 「ユキヤナギが5分~6分咲きくらいで、桜は全く開花していない状況です。例年ならこの時期は桜もユキヤナギもすごくきれいで、たくさんの人に楽しんでもらえる時期なんですけど、あいにくの天気で…」(愛知県緑化センター田畑やよいさん)

 また、今年は初めて桜のシーズンにキッチンカーが出店し23日から、お花見ムードを盛り上げる予定でしたが──
 

愛知県緑化センター 田畑やよいさん

キッチンカ―が来るもあいにくの雨
 「あいにくの雨でまだ一度もできていない状況ではあるんですけど、本日も(キッチンカー)2店舗が来ていただいたのですが、こんな天気なのでもう終了で、本当に残念なんですけど…」(愛知県緑化センター 田畑やよいさん)

 本来、月曜日は休園日のところ25日は桜の開花を見越して臨時営業にしましたが、あいにくの雨のため来園者はほとんど見当たらず。

ただ、キラキラと光る雨の雫は、まるでガラス玉のよう。雨の日だからこそ見られる、神秘的な光景です。

 ウェザーニュースによると愛知県緑化センターの桜の満開予想は4月1日です。

 「あすからの天気にもよると思うんですけれど、早く開花してみなさんに楽しんでいただきたい」(愛知県緑化センター 田畑やよいさん)
 

まだつぼみの桜

他の祭りにも影響が
 25日から開催予定だった「桜まつり」を延期したところも──

 「コーンが置いてあるところに本来ならキッチンカーが来る状況だったけど、桜も咲いていないし天気も悪いので来ていない」(幸田しだれ桜まつり実行委員会 辻本隆哉さん)

 愛知県幸田町の「幸田文化公園」では、約500本の桜の木が植えられています。ほとんどがしだれ桜でソメイヨシノより少し開花が遅いということです。

 去年は、この時期に咲き始めていた、しだれ桜が今年は全く咲いていません。

 桜を見に来た人も──

「どれぐらい咲いているのかなと思ったけど、まだまだ」(桜を見に来た人)
「ちょっと残念だけど今の気候だから仕方がない」(桜を見に来た人)
 
 例年、4月に行われる「幸田しだれ桜まつり」。約3万人が訪れるということです。
 

幸田しだれ桜まつり実行委員会 辻本隆哉さん

開花の遅れでメリットも…
 2月までの気温が高かったため今年は早く咲くのではと思い、急遽、前倒しして25日から開催することにしていました。

 しかし桜が咲いておらず、延期することに。

 新型コロナの影響で5年前から中止していたステージイベントは、3月28日から予定していますが、天候が心配されます。

 「振り回されているのは間違いないけど、開花状況、こればっかりはしょうがない。(桜まつり)期間も早めていたので、前もって準備していたが…。空振りではないけど残念だなって」(幸田しだれ桜まつり実行委員会 辻本隆哉さん)

 幸田町しだれ桜保存会によりますと、開花予想は4月上旬。桜が遅く咲くことで、こんないいことも

 「去年は入学式シーズンに来た人もいたが、そのころには桜が散っていまして、でも今年は入学式シーズンに桜が咲くのでは。いい時期に写真が撮れるとおもう」(幸田しだれ桜まつり実行委員会 辻本隆哉さん)

 「幸田しだれ桜まつり」は、3月28日から4月15日まで開催される予定です。

(3月25日15:40~放送 メ~テレ『ドデスカ!+』より)
 

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