事故最多「魔の7歳」どう守る? 春休み前に注意「1年生になったから…」ではなく未就学児と同じ認識を
2024年3月22日 21:16
交通事故で死傷した歩行者の人数を年齢別にみると7歳が最も多くなっています。事故最多「魔の7歳」。その理由を探ると事故を防ぐための対策も見えてきました。
春休みを前に、小牧市の小学校では修了式を終えた子どもたちが「通学路の点検」を行っていました。
地元の警察署から「防犯少年団員」に任命された小学5年生が通学路の中に危険な場所はないか、見通しの悪い場所はないか、など写真を撮りながら、チェックしていきます。
子どもたちが見つけたのは「はがれた路面標示」。ほぼ見えない状態になっていました。
「これをまた、大人や市に『直してください』って言いますね」(警察)
「広いところなのに信号がなかったり、消えかけている看板のところは危ないと思いました」(防犯少年団員 5年生)
子どもたちと点検を行った愛知県警は、春休みに入ることで、交通事故の発生を懸念しています。
「春休みになると、心も解放されて遊びに行ったりするので、普段できていることができなかったり、道路に飛び出したりもちょっと増えるので危険かなと思います」(小牧警察署 掛布佳男 交通課長)
地元の警察署から「防犯少年団員」に任命された小学5年生が通学路の中に危険な場所はないか、見通しの悪い場所はないか、など写真を撮りながら、チェックしていきます。
子どもたちが見つけたのは「はがれた路面標示」。ほぼ見えない状態になっていました。
「これをまた、大人や市に『直してください』って言いますね」(警察)
「広いところなのに信号がなかったり、消えかけている看板のところは危ないと思いました」(防犯少年団員 5年生)
子どもたちと点検を行った愛知県警は、春休みに入ることで、交通事故の発生を懸念しています。
「春休みになると、心も解放されて遊びに行ったりするので、普段できていることができなかったり、道路に飛び出したりもちょっと増えるので危険かなと思います」(小牧警察署 掛布佳男 交通課長)
全国歩行中の交通事故死傷者数(2022年)※交通事故総合分析センター統計データ
歩行中の交通事故増 “魔の7歳”
愛知県警によると、去年の上半期で、交通事故の発生件数が最も多かったのは3月でした。続いて、多かったのが4月。
4月といえば、入学や進級のシーズンですが、子どもの事故防止に取り組む専門家は小学校の1・2年生について、“こんな注意”を呼びかけています。
「歩行中の交通事故ということに関しては“魔の7歳”という言葉がありまして、6歳7歳8歳を山にして全年齢で、7歳が1番多いというデータになっている」(大阪大学大学院人間科学研究科 子どもの安全ラボ 岡真裕美さん)
“魔の7歳”。これは交通事故で死傷した歩行者を、年齢別に分けたグラフです。15歳までの子どもの中では、7歳が最も多いことが分かります。
また、80歳までのデータをみても、すべての年代の中で、7歳が最も多くなっています。
4月といえば、入学や進級のシーズンですが、子どもの事故防止に取り組む専門家は小学校の1・2年生について、“こんな注意”を呼びかけています。
「歩行中の交通事故ということに関しては“魔の7歳”という言葉がありまして、6歳7歳8歳を山にして全年齢で、7歳が1番多いというデータになっている」(大阪大学大学院人間科学研究科 子どもの安全ラボ 岡真裕美さん)
“魔の7歳”。これは交通事故で死傷した歩行者を、年齢別に分けたグラフです。15歳までの子どもの中では、7歳が最も多いことが分かります。
また、80歳までのデータをみても、すべての年代の中で、7歳が最も多くなっています。
大阪大学大学院人間科学研究科 子どもの安全ラボ 岡真裕美さん
“1年生になったから、もういいだろう”
「専門家の間で言われているのは、年長までは、ずっと保護者や保育園・幼稚園の先生がついてくれている。道路の横断の時や保育園の送り迎えなどは、常に大人がいる状況だが、なぜか1年生になると、“1年生になったから、もういいだろう”と周りが子どもだけで行動することに違和感を覚えなくなる」(岡真裕美さん)
親から離れ、1人で行動する機会が増える小学生。体が小さく、ドライバーから見えづらいことや大人に比べて視野が狭いことから、車の発見が遅れ交通事故にあいやすい状況になっていると考えられます。
「親も1年生になったから大丈夫だろうと思ってしまう。私も親なので経験がある。まだまだ交通行動の面では、未就学児と同じという認識を持つことが大事だと思う」(岡真裕美さん)
親から離れ、1人で行動する機会が増える小学生。体が小さく、ドライバーから見えづらいことや大人に比べて視野が狭いことから、車の発見が遅れ交通事故にあいやすい状況になっていると考えられます。
「親も1年生になったから大丈夫だろうと思ってしまう。私も親なので経験がある。まだまだ交通行動の面では、未就学児と同じという認識を持つことが大事だと思う」(岡真裕美さん)
子どもと通学路を一緒に回る
【対策1】登下校する通学路を一緒に回る
では、“魔の7歳”を、交通事故から守るにはどうすればいいのか?
春休み中、家族で行っておきたい対策を教えてもらいました。ポイントは3つ。
「まず1つ目は、子どもと実際に登下校する通学路を一緒に回ってみる。『ここでは気を付けるべき』『ここは車が多い』とわかってくる。親も知らない場合もあるので、親が歩くことで危険に気づくこともある。一緒に発見してほしい」(岡真裕美さん)
春休み中、家族で行っておきたい対策を教えてもらいました。ポイントは3つ。
「まず1つ目は、子どもと実際に登下校する通学路を一緒に回ってみる。『ここでは気を付けるべき』『ここは車が多い』とわかってくる。親も知らない場合もあるので、親が歩くことで危険に気づくこともある。一緒に発見してほしい」(岡真裕美さん)
「よく見て!」ではなく、どこを見るのか細かく具体的に
【対策2】交通ルールはあいまいな言葉で伝えない
2つ目は、交通ルールを教える際に、あいまいな言葉で伝えないこと。
例えば、横断歩道を渡るときは「よく見て!」の一言ではなく、何に、どう気をつけなければならないのか、細かく具体的に伝えてあげましょう。
「例えば左右を見る時も、あの木が見えるところまで確認するんだよ。左をみてバイクや車がいなかったら、渡っていいからねなど、何を見てどの辺まで車が来ていないかを見ましょうと教えると気をつけ方がわかる」(岡真裕美さん)
例えば、横断歩道を渡るときは「よく見て!」の一言ではなく、何に、どう気をつけなければならないのか、細かく具体的に伝えてあげましょう。
「例えば左右を見る時も、あの木が見えるところまで確認するんだよ。左をみてバイクや車がいなかったら、渡っていいからねなど、何を見てどの辺まで車が来ていないかを見ましょうと教えると気をつけ方がわかる」(岡真裕美さん)
「止まれ」の標識の意味、カーブミラーの見方などを伝える
【対策3】大人にとっての“当たり前”もしっかり教える
3つ目は、道路の「止まれ」の標識の意味や、カーブミラーの見方、さらには、車の方向指示器やバックランプの意味など、大人にとっては、当たり前のことすぎて子どもに教えていないことも多いそうなので、しっかりと教えてあげてほしいということです。
(3月22日15:40~放送メ~テレ『ドデスカ!+』より)
(3月22日15:40~放送メ~テレ『ドデスカ!+』より)
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