H3ロケットの「コア機体」公開 “愛知のものづくり技術”自動車部品を活用

2024年3月21日 17:25
打ち上げに成功した国産の新しい主力ロケット「H3ロケット」の新たな機体が、愛知県飛島村の工場で公開されました。
 2月17日、H3ロケットの2号機が「種子島宇宙センター」で打ち上げに成功しました。

 初号機の打ち上げ失敗から1年。関係者たちの悔しさが、払拭された瞬間でした。

 実は「H3ロケット」は愛知県生まれ。

 H3ロケットの機体。直径5.2m。迫力ある存在感です。

 三菱重工・飛島工場で21日、2月打ち上げられた2号機に続く、3号機の「コア機体」とよばれる主要部分が公開されました。

 自然災害時の状況把握のための人工衛星を宇宙に運ぶなどの役割を担います。

 「コア機体」は、H3ロケットの全長約60mのうち8割ほどを占める部分です。

 機体には、愛知のものづくりの技術がいかされた自動車部品が活用されています。

 これにより、1回の打ち上げにかかる費用は従来の半分に抑えられました。

 課題だった打ち上げ費用の低コスト化の実現で、世界のライバルと並んで衛星打ち上げの需要の獲得が望めるということです。

 「世界中の人から『このロケット使いたい』と思ってもらえるロケットにする。ようやくそこに手がかかったかな」(宇宙航空研究開発機構 H3プロジェクトマネージャー 岡田匡史さん)

 「H3ロケット」3号機は、来年度中の打ち上げが予定されています。
 

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