400年前の姿に思いをはせて城の堀から名古屋城を望む 水堀を船で巡るツアーを検討 名古屋市

2024年3月21日 17:25
名古屋の新たな観光の目玉になるか。名古屋城の水堀を船に乗って楽しもうという計画が検討されています。
 名古屋城の水堀はもともと江戸時代、船を運航して人やモノの運搬に活用していました。そんな歴史ある水堀を活用しようと名古屋市は、この水堀を船で巡るツアーを検討しています。

 「名古屋城の水堀は400年前の築城当初の姿をとどめている。(名古屋城の)藩主が昔見た景色という思いをはせながら、名古屋城のことをより深く知ってもらえる機会になればということで船を浮かべる形でこれからもやっていけたらと思っている」(名古屋城総合事務所 佐藤慶和さん)
 
 21日はその実現に向けた検証実験が行われました。実験には公募で選ばれた一般の人や有識者が参加しました。

 12人乗りの小型船に乗り名古屋城の西北側、往復約1.5キロを周遊します。
 

説明をする船頭

いつもと違う名古屋城を満喫
 実験中、名古屋城の石垣を間近に見ることができたり、天守閣も下から望むことができたりといつもとは違う角度から名古屋城を満喫することができます。
 
 まだ桜は咲いていませんが、満開の時だと水堀と桜と名古屋城を一度に見ることができる絶景スポットも楽しめそうです。

 船には船頭も乗っていて、名古屋城の石垣などについて紹介してくれます。

 名古屋城の水堀を観光資源として活用するには大きな問題がありました。それは「お堀の水の汚れ」です。この問題を解決するため、1年前から大量の水質浄化剤を散布する作業が始まりました。
 

名古屋城総合事務所 佐藤慶和さん

問題の水質は――
名古屋城総合事務所が酸素や浮遊物質の量などを検査した結果、多くの項目で散布した1年前と比べて数値がよくなっているというデータも出ているということです。

 「アオコが浮いたりしている時期もあったが、水質としてはある程度回復してきている」(名古屋城総合事務所 佐藤慶和さん)
 
 30分ほどかけて水堀の周遊は終了しました。

 「乗ってもらう人がどういうところに興味があるのか、どういう風に伝え方をするとより名古屋城のことを知ってもらえるのかを深掘りできたらと思う」(名古屋城総合事務所 佐藤慶和さん)
 
 この検証実験は22日まで行われ、今後様々な検討を行って2026年までの実現を目指すということです。

(3月21日15:40~放送 メ~テレ『ドデスカ!+』より)
 

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