ジブリパークが全面オープン 宿泊付きプランの売れ行きは好調 コンセプトルームを作る宿も

2024年3月18日 18:26
16日に全面オープンとなった愛知県長久手市の「ジブリパーク」。新エリア「魔女の谷」も完成し、さらに魅力を増すパークには週末から多くの人が訪れています。

2日間チケットのついたプランも登場

 16日、5つめのエリア「魔女の谷」がオープンしたジブリパーク。

 さっそく思い思いの格好で来園し、新エリアを満喫する人でにぎわいました。

 全面オープンになったことで来園者の動きにも変化がありました。

 広い愛・地球博記念公園内に点在している5つのエリア、1日で回りきるのは大変!ということで――

「最大楽しんでいただこうというニーズに応えたいために、2日間お楽しみいただけるプランというものもご用意した」(JTB仕入商品事業部 地域統括 岸間哲也担当部長)
 

宿泊付きプランの売れ行きは好調

宿泊付きプランの売れ行きは好調
 2日間チケットのついたプランも登場しました。

 これまで以上に宿泊付きプランの売れ行きは好調だといいます。

「2022年に第1期が開業したと思いますが、その時と比較すると2倍以上のペースでお申し込みいただいています。3月以降については九州や北海道、かなり遠方のお客様の割合も増えてきた」(岸間担当部長)

 通常、パークのチケットは毎月10日に2カ月先の予約が可能となりますが、JTBのチケット付き宿泊プランは9月末までの予約が今からでもできるため、計画が立てやすくなっています。
 

宿泊は名古屋駅周辺や名古屋市内が中心に

宿泊は名古屋駅周辺や名古屋市内が中心に
 宿泊先として取り扱っているのは名古屋市内18施設です。

「ジブリパークに来られることをきっかけとして、初めて愛知県を訪れる方が大半なので、アクセスもやはり新幹線等々で来られるお客様も多いので、そういう点においてはやはり(宿泊は)名古屋駅周辺や名古屋市内が中心になる」(岸間担当部長)


 実際に来園者のみなさんの宿泊の予定を聞きました。

「名古屋のホテルです。利便性を考えると近いから」(東京からの来園者)
「泊まりました。名古屋駅の近くの宿」(岡山からの来園者)
 

去年9月に開業したホテルルートイン尾張瀬戸駅前

「となりのセトシ」と題して町を挙げて「ジブリパーク」を応援
 名古屋市を宿泊先に選ぶ人が多いようですが、名古屋市に負けじと他の周辺自治体も宿泊客の取り込みに熱い視線を送っています。

 長久手市の北東に位置する瀬戸市では「となりのセトシ」と題して、オープン当初から町を挙げて「ジブリパーク」を応援しています。

「ジブリパークがきっかけで瀬戸市に初めて来る人もいると思う。宿泊施設が中心市街地に増えた。瀬戸市ならではの焼き物の体験ができる施設などそのような形でたくさんの方をおもてなしできる体制が整いつつあると思う」(瀬戸市経営戦略部政策推進課 大矢達也課長補佐)

 「ジブリパーク」を起爆剤にホテルの誘致をすすめていた瀬戸市。

 すると去年9月に約250室を備えた市内最大規模のホテルが駅前にオープン。

 観光の拠点として存在感を見せています。
 

ジブリパークをイメージしたラッピングバス

日進市では「ジブリパーク」をイメージした“ラッピングバス”が運行
 長久手市の南に位置する日進市では16日「ジブリパーク」をイメージした“ラッピングバス”の運行がスタートしました。

 バスは日進市の赤池駅と「ジブリパーク」があるリニモの公園西駅を結んでいます。

 運行初日にはジブリファンの姿が見られたほか、日進市の近藤裕貴市長も駆けつけ、来園前後に日進市に立ち寄ってもらうようPRしていました。
 

コンセプトルーム「楽」

“ジブリっぽさ”をイメージしたコンセプトルーム
 長久手市の東に位置する豊田市。

「ジブリパークから最も近い温泉宿の猿投温泉です。ジブリパークによる経済効果はどれほど出ているのでしょうか」(上坂嵩アナウンサー)

 ジブリパークから車で約15分の温泉宿「金泉閣」で最近の予約状況について聞いてみると――

「ちょうど完成形になった直後ということもあるので、ジブリでチケットが取れた方の予約というのが確認できる」(金泉閣 嶋崎弘一社長)
 

“ジブリっぽさ”をイメージしたコンセプトルーム

 この効果をさらに大きなものにするための試みも。

 宿には“ジブリっぽさ”をイメージした3つのコンセプトルームがあります。

 和を追及した「千」、楽器工房のような「楽」、新エリア「魔女の谷」と同じようにヨーロッパの建物をイメージした「城」です。

 今のところ、ジブリパークの全面オープンは宿泊客の獲得に繋がる嬉しい話題となっていますが、目指すは――

「ジブリパークを契機にして猿投温泉を知っていただくことはありがたい。認知が広まっていけばと考えて地元の方とも協力していこうとしている」(金泉閣 嶋崎社長)

(3月18日15:40~放送メ~テレ『ドデスカ!+』より)
 

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