16日北陸新幹線の金沢・敦賀間が開通しました。能登半島地震の復興も期待される北陸地方。おいしい越前ガニが楽しめる”穴場スポット”に注目しました。

　福井県が「100年に一度のチャンス」と期待を寄せる北陸新幹線の延伸。

　大勢の人が見守る中、女優の中条あやみさんの「出発、進行～！」の合図とともに、午前6時すぎに敦賀駅発の1番列車「かがやき502号」が出発しました。

「開業の場面に立ち会えたのがすごくうれしい。沿道から手を振ってくれる人もいて振り返して楽しかった」（一番列車に乗った人）

　16日北陸新幹線が延伸し、東京駅と福井県の敦賀駅までつながりました。

　敦賀駅前の広場はかなり多くの人でにぎわいました。

「とてもにぎわっていますね。今までこんなに人がいることなかったので、にぎわって楽しいです」（地元の人）

　開業に合わせたイベントではブルーインパルスによる祝賀飛行も行われ、福井県は新幹線開業に沸いています。

　北陸新幹線は2015年3月に金沢駅まで開業。

　今回の延伸で東京～福井間は最速2時間51分、東京～敦賀間が約50分短縮し3時間8分となります。

「午前3時の敦賀駅、1番列車の出発までまだ3時間以上あるが駅にはすでに列ができています」（記者）

　午前5時前に改札がオープンし、東京に向かう1番列車の出発から46分後の午前6時57分、北陸新幹線つるぎ1号が敦賀駅に到着しました。

　敦賀駅に到着する一番最初の列車です。

「金沢はホテルが全然取れなかったんでカラオケボックスで1晩過ごして、つるぎ1号に乗って来ました」
「新鮮な気持ちと言いますか、見慣れない新幹線に乗れたうれしさでいっぱい」（一番列車に乗った人）

　一方で、名古屋から北陸へのアクセスには変化がありました。

　これまで名古屋と金沢の間で直通運転されていた特急「しらさぎ」は敦賀どまりになり、金沢方面に向かう場合は敦賀で乗り換えが必要になります。

　敦賀～金沢間は新たに6つの新幹線駅ができました。

　今回注目したのは福井県越前市にできた「越前たけふ駅」です。

　新幹線開通を見据えて去年、越前たけふ駅を出てすぐの場所にできたばかりの道の駅「道の駅 越前たけふ」。

　イチオシは――

「今の季節は間違いなく越前ガニ」（道の駅越前たけふ 谷口敏和駅長）

　越前ガニは今月で漁が終わりますが、ここでは急速冷凍の技術などを使って、通年でカニが食べられるといいます。

　さらに――

「握りずしが食べられる道の駅って珍しいんじゃないかと。実際お客さまも半数ぐらいはすしを召し上がる」（谷口駅長）

　福井のおすすめグルメも味わえます。

　薬味の大根おろしがのった越前そばに、越前市のB級グルメ「ボルガライス」も食べることができます。

　「越前たけふ」は名古屋からのアクセスにもおススメの理由があります。

　去年11月、岐阜県と福井県をつなぐ新しい道路が開通しました。

「去年11月に冠山峠道路（クラウンロード）が開通して、それを利用して岐阜・尾張小牧・名古屋ナンバーの車が急激に増えました」（谷口駅長）

　車で道の駅まで行き、車を停めて目の前にある越前たけふ駅から北陸新幹線に乗車。

　越前市もパーク＆ライドを推奨しています。

「普通車用の無料駐車場を560台有しているので、ここで車をとめて新幹線に乗り換えていろんなところに旅に出るのも可能。引き続き中京圏の人にも楽しんでほしい。地元を挙げてお越しになるのを待っています」（谷口駅長）

(3月18日15:40～放送メ～テレ『ドデスカ！＋』より)