エスカレーターで歩く人をAIが検知、注意呼びかける 名古屋の地下鉄駅で実証実験

2024年2月5日 18:08
エスカレーターを歩いて利用する人に、AIが注意を呼びかけます。
 「危険です。エスカレーターは立ち止まってご利用ください」 

 名古屋市営地下鉄の伏見駅に響きわたる、エスカレーターで歩く人に注意を呼びかける音声。
 
 名古屋市は先週から、市内の企業が開発した高精度のセンサーとAIを活用した実証実験を行っています。

 エスカレーターの上に設置されたセンサーが歩く人を検知して、立ち止まるよう促します。

 「警告のメッセージが流れると立ち止まる方もいて、一定の効果はあると思っています」(名古屋市スポーツ市民局 消費生活課 渡邉弥里 係長)
 

名古屋市では「エスカレーター条例」が去年10月に施行

 名古屋市では、エスカレーターは立ち止まって利用するよう義務づける条例が去年10月に施行されました。

 市の調査によりますと、昨年度にエスカレーターを歩いたり走ったりして利用する人は21.3%でしたが、条例の施行後に行った調査では、7.3%にまで減りました。
 

AIが右側の利用を促す音声

 それでも──

 「エスカレーターを歩く人の姿が見られます」(記者)

 また、右側に立ち止まって利用する割合も7.6%から15.8%に増えました。

 ただ、まだ左側に立ち止まる人が72.7%と多く、右側が空いているケースも目立ちます。

 AIはそのようなケースも検知し、右側の利用を促します。

 「片側が空いています。2列で立ち止まってご利用ください」

 「右側を歩く人用に空けるという習慣が残っているのが見受けられますので、右側左側どちら側にも立ち止まって利用してもらえればと思います」(名古屋市スポーツ市民局 消費生活課 渡邉弥里 係長)

 伏見駅でのAIの実証実験は今月末まで行われ、市は効果をみて拡大していきたいとしています。

(2月5日15:40~放送 メ~テレ『ドデスカ!+』より)
 

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