北陸のご当地スーパーが進出 新鮮な海の幸が売り、人口減少のスピードが遅い大都市をターゲット

2023年12月8日 21:20
新鮮な魚介が食べられる北陸のご当地スーパーが続々、愛知に進出しているワケとは?

北陸グルメがずらり

 名古屋駅の名鉄百貨店本店で開かれているのが、「加賀・能登・金沢の観光と物産展」。

 名古屋初出店、7つの店を含む34の店が集まりました。

「初めて来たんですけどおいしいものだらけで。」
「(北陸グルメは)北海道に負けていない感じがあるんですけど、あまりみんな知らないのかな?という感じで穴場な気がする。」(購入客)
 

濃厚甘えびラーメン(1100円)

「甘エビ」を存分に味わえる
 金沢に2023年オープンしたばかりのラーメン店が、早くも名古屋に!石川県を代表する海の幸の1つ、「甘エビ」を存分に味わえます。
 

エクレア(702円)

パンやスイーツも充実
 海産物はもちろんですが、パンやスイーツも充実。加賀市でとれた卵や牛乳で作った「湯けむりぷりんソフト」や、加賀野菜のサツマイモ「五郎島金時」がたっぷりと使われた「エクレア」が登場。

 物産展は12日火曜日まで行われています。
 

北陸の市場から直送で仕入れ

北陸の”ご当地スーパー”が、名古屋に続々と上陸
 海鮮をはじめとして、魅力的な食材が豊富な北陸地方。そんな北陸の”ご当地スーパー”が、名古屋に続々と上陸しているんです!

 11月30日、名古屋市北区にオープンしたのは「アルビス」。

 富山県に本社を持つ北陸の”売れっ子スーパー”で名古屋では中村区の店舗に続いて2店舗目の出店です。

「北陸の市場から直送で仕入れているので、店内には新鮮な魚がいっぱい並んでいる。朝とれた商品や日本海ならではの魚などを用意している。」(アルビス北区金田店 木瀬啓喜店長)
 

ノドグロ

朝どれの新鮮な魚がずらり!
 日本海から届く新鮮な海の幸が最大の売り。鮮魚売り場には富山の氷見漁港から直送されたイシダイや石川県産の高級魚、ノドグロなど朝どれの新鮮な魚がずらり!

 さらに、セイコガニや福井名物の丸焼きサバなど、北陸の魅力的な食材が並んでいます。

 訪れたお客さんは…

「魚の種類がいっぱいあって新鮮。アジが安かった。」
「魚が大好きで魚が豊富なのでうれしい。見たことがない魚が多いので見ごたえがある。」(買い物客)
 

『谷口屋の、おあげ』

福井県出身の店長のおすすめ商品は…
 海鮮ばかりに目が行きがちですが、福井県出身の店長のおすすめ商品を聞いてみると…

「私の出身地の福井県で有名な『谷口屋の、おあげ』です。しっかり厚みがあって、こんがりと焼き目をつけてもおいしいし、煮込んで筑前煮などの料理にも使える。」(アルビス北区金田店木瀬啓喜店長)
 

にぎり鮨(天然ぶり) 627円※8日時点の値段

北陸地方以外で初めて愛知県に出店「大阪屋ショップ」
 さらに、アルビスと並ぶ富山の人気スーパーが愛知県江南市にありました!

 愛知県江南市の「大阪屋ショップ」。“大阪”という名前ですが、富山県・石川県に51店舗を構えるスーパーマーケットで、今年6月に、北陸地方以外で初めて愛知県に出店しました。

 店内のおススメを聞いてみると…

「キトキトなお魚。キトキトは、富山弁で新鮮という意味でツバス(ブリの幼魚)、富山でいうフクラギですね、天然ブリも入荷していてお刺身にしたら最高です。」(大阪屋ショップ江南店 根建修店長)

 その自慢の天然ブリのお寿司をいただきました!

 江南店での魚の売り上げは、全店舗の中でも1、2を争います。

 担当者によると、富山の店では、周りのスーパーも鮮魚に力をいれているため、1店舗の売り上げが上がりづらい中、江南店は、他の店舗より10%ほど売り上げが多いということです。
 

白エビのかき揚げ丼

白エビのかき揚げ丼も
 さらに“ご当地グルメ”も楽しめます!

「富山湾の宝石といえば白エビです。富山ではメジャー。白エビのかき揚げ丼も用意している。」(大阪屋ショップ江南店 根建修さん)
 

ハントンライス

金沢名物「ハントンライス」
 「ハントンライスは(石川県)金沢名物なんですけど、白身フライがのった下にオムライス状のごはんがある。」(大阪屋ショップ江南店 根建修さん)
 

乳牛メーカーのコーヒー牛乳

北陸ならではの味
 他にも、地元の乳牛メーカーのコーヒー牛乳や、北陸のおやつの定番「ビーバー」など、北陸ならではの味が。

「富山の方のお店と聞いているので、そちらのものがあり面白い。」
「新鮮なお魚があるので、すごくうれしいです。」(買い物客)
 

富山から江南市まで、東海北陸道を使うと3時間かからず

北陸の福井県に移動するより早い場合も
 しかし、なぜ、北陸地方のご当地スーパーが“愛知”に進出?

 大阪屋ショップの担当者は「交通の便の良さ」があるといいます。富山から江南市まで、東海北陸道で3時間もかからないということで、同じ北陸の福井県に移動するより早い場合も。

 そのため、北陸の「キトキト(新鮮)」な魚を、販売することができるんです。

 さらに、エコノミストの内田俊宏さんによると、人口の減少が進むなか、名古屋のような大都市は人口減少のスピードが遅いことから、ご当地スーパーは大都市をターゲットにしているといいます。

 また、名古屋は他の大都市と比べ土地や建物が安いことも出店しやすいメリットに。こういった理由で愛知県内や名古屋にご当地スーパーが続々と進出していると分析します。

「富山のお菓子や鮮度抜群の魚、いろいろ用意しているので旅行に行った気分で買い物を楽しんでいただけたら。」(大阪屋ショップ江南店 根建修さん)

 大阪屋ショップは、これから数年の間に、中京エリアでの店舗数を増やしたいとしています。

(12月8日 15:40~放送 メ~テレ『ドデスカ!+』より)
 

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