どら焼きのぴよりん「ぴよどら」 大学生と和菓子屋がコラボ 人気商品をベースに試行錯誤

2023年12月1日 20:14
大学生が考案した和菓子のぴよりん。さらには、おにぎりになったぴよりんも…ぴよりんの進化が止まりません。
 名古屋市千種区の星が丘テラス「ザ・キッチン2」で何やら準備をしていたのは愛知淑徳大学の学生です。

「やっと発売日が迎えられたのでほっとしたのと、これからみなさんに手にとってもらいたいと思う」(愛知淑徳大学2年生 高田京花さん)※高田さんの高は正しくははしご高

 開発までに数カ月がかかりました。

「箱を開けると豪華なパッケージにぴよりんが描かれています。どら焼きにぴよりんの目と口だけ焼き印が入れられています」(記者)
 

人気商品「花どら」がベース

 その名も「ぴよどら」。

 中に入っているのは名古屋コーチンのカスタードクリームです。

 名古屋の和菓子屋「花桔梗」とのコラボで、人気商品「花どら」をベースに考えたといいます。

「『ぴよりんをお土産に持っていきたい』という人も多いと思うが、崩れるのでぴよりんの形を残しつつ『ぴよりんを知ってもらいたい』という思いでどらやきになった」(高田さん)
 

パッケージ案(提供:花桔梗)

プロのデザイナーに辛口のダメ出し
 学生たちは「花桔梗」のデザイナーが考えた案に対して、「ぴよりんが可愛くない、怖い」「他の関連商品のパッケージと近くなってしまう、差別化してほしい」「クッキーが入っていそう」などプロのデザイナーに対して辛口のダメ出しをしたといいます。

「いざ完成すると花桔梗さんらしさと私たちの案も組み込んでくれて、新しい名古屋のお土産になったのではと思う」(高田さん)

「デザイナーはこだわりがある。なので『これがかわいくない?どういうこと?』という感じだったが、何回か回数を重ねて学生の気持ちが分かって、『そういうことなのね』と納得してもらえるデザインが出来た。僕は板挟みの状態でやっていた」(花桔梗取締役CTO 伊藤誠敏さん)
 

ぴよどら

「年末年始にぴったりなお土産」
 開発に携わった学生16人は観光まちづくりを学ぶゼミに所属していて、名古屋の魅力を伝えたいという思いがより一層強いんです。

 学生たちの呼び込みの成果もあり、購入するお客さんも――

「見た感じがかわいかったし、彼女たちを応援しようと思って」(購入者)

 味も知ってもらおうと、試食会も開催しました。

「とても(生地が)もちもちしていておいしかった。甘くて優しい味で見た目もかわいくておいしかった」(試食した人)

 「ぴよどら」はほかにも花桔梗の3店舗で販売されます。

「年末年始が控えているので、ぴよどらは高級感もパッケージからある。年末年始にぴったりなお土産かなと思う」(高田さん)
 

おむすびぴよりん(680円※1日200食限定/写真提供:松浦商店)

ぴよりんが“大量発生中”
 快進撃は止まりません。

 ぴよりんの“ホーム”である名駅エリアでは “大量発生中”です。

 駅弁販売の老舗、松浦商店が10月から販売している“ぴよりん弁当”は1日から第2弾が発売されました。

 ぴよりんの丸みを帯びた愛らしいフォルムにくりくりの目、今回は「おむすび」になっちゃいました。

「第1弾のぴよりん弁当がとても人気だったので、今回第2弾のおむすびぴよりんも追って出すことになった」(松浦商店 近藤彩貴さん)
 

2種類のそぼろでアレンジ(写真提供:松浦商店)

2種類のそぼろでアレンジ
 おむすびぴよりんは名古屋コーチンを使った2種類のそぼろでアレンジ。

 黄色のおむすびは独自の製法で作るきめ細かい「玉子そぼろ」が、かわいらしさを表現するのに、ぴったりだと思い企画したそうです。

 もうひとつは「鶏そぼろ」。伝統の鶏の出汁で炊きました。

「孫のお土産にと思って、ぴよりんの代わりに買っていく」(購入者)

 食べるときには、ちょっとした“ぴよりんチャレンジ”も――

「そのままカポッと開けてしまいますと、鶏そぼろや卵そぼろが全部落ちてしまうので容器を反対にして、ふたをとってスプーンで食べると食べやすくなると思う」(近藤さん)
 

提供:ジェイアール東海フードサービス

「クリスマス限定ぴよりん」の販売スタート
 さらに、名古屋駅構内の店舗では「クリスマス限定ぴよりん」の販売もスタートしました。

 1日からは「サンタぴよりん」が、15日からは「雪だるまぴよりん」を楽しむことができます。

 クリスマスパーティのおともにいかがでしょうか?
 

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