愛知で最も“危険な交差点”の特徴を分析 10月は死亡事故が多発 愛知は死者がワースト2位

2023年10月10日 17:20
この時期は交通事故が増加する傾向にあるといいます。愛知県の交通事故による死者数は9日時点で全国ワースト2位です。この地方で交通事故が多発している「危険な交差点」を取材しました。
 名古屋市昭和区の名古屋高速「高辻」の入り口付近。

 10日午前0時半ごろ、高速への入り口と、一般道の境に設置された障壁にワンボックスカーが衝突しました。

 この事故で、運転手の40代の男性が死亡しました。
 
 愛知県の交通事故による死者数は9日時点で110人で、全国ワースト2位となっています。

 また、2022年の愛知県の交通事故による死者数を月別で見てみると10月が最も多いことがわかります。

 秋は、夕暮れの時刻が早まるため視界不良などにより、事故が増える傾向にあると言われています。
 

高岳交差点

交差点で起きた事故が最も多かったのは、名古屋市東区にある「高岳交差点」
 9月、「日本損害保険協会」が、都道府県別の「交通事故多発交差点マップ」を発表しました。

 2022年1年間の、愛知県の交差点で起きた事故を多い順で見てみると、最も多かったのが、名古屋市東区にある「高岳交差点」です。

 「損保協会」の調べでは、この交差点では2022年1年間で、16件の事故が起きました。

 「損保協会」中部支部の三村さんは、事故が多い理由について、こう分析します。

 「高岳交差点は交通量が多いのと、信号機に特徴があります。左折・直進・右折が全部独立しているので、常に交差点で車が止まっているのが多いところがあります。前方不注意でぶつけることが増えたと考えられます。このようなタイプの信号機は愛知でもそれほど多くないので、気を付ける必要があります」(日本損害保険協会 中部支部三村雅彦さん)

 また、少し下り坂になっていて、スピードが出やすくなっているといいます。
 

山王橋交差点

中川区の「山王橋交差点」も“危険な交差点”
 過去5年間の調査で、初めて、いわゆる“危険な交差点”に入った、中川区の「山王橋交差点」も、同じような特徴がありました。

 「山王橋交差点に向かって下り坂になっているのが大きな特徴です。例えば自動車が左折するときにスピードを落とさずに入ってくる。自転車も下り坂なのでスピードを出して入ってくるので結果的にそこでぶつかってしまうのが多いと思います」(三村さん)

 10日朝の取材中にも、下り坂を走ってきた自転車が左折する車と接触しそうになる様子がみられました。

 「損保協会」の調べでは、2022年起きた11件の事故のうち、7件が左折時の、巻き込み事故でした。

 「自転車が遠く離れていてもスピード出してきますので、注意していったん止まって、場合によっては自転車を先に渡らせることも考えていただきたい」(三村さん)
 

折戸交差点

2番目に事故が多かったのが、緑区の「折戸交差点」
 そして、2番目に事故が多かったのが緑区の「折戸交差点」。

 こちらは終日、物流関係の交通量が多く、追突事故が多いといいます。

 「損保協会」の調べでは13件中12件が追突による事故でした。

 「折戸交差点は特にダンプやトラックなど産業系の車両が多いことと、もうひとつは交差点の先で行き先が2つに分かれている。この2つに特徴がある。交差点に分岐があるのは珍しいと思います」(三村さん)

 事故が増える傾向にある、これからの季節、三村さんは、こうした“危険な交差点”の特徴を知り、事故防止に繋げてほしいと話します。

 「交通事故はドライバーもですし、歩行者や自転車の人、双方が不幸になりますので、双方が気を付けて事故を1件でも減らす取り組みが大切です」(三村さん)

 (10月10日15:40~放送メ~テレ『ドデスカ!+』より)
 

これまでに入っているニュース

もっと見る

これまでのニュースを配信中