バスケW杯開幕直前!注目は「おでんくん」&常識破りシューター 現役NBAプレーヤー渡邊雄太も驚き

2023年8月24日 16:33
25日に開幕する、バスケットボール世界最高峰のW杯。アジア1位になればパリ五輪の出場権を獲得できる重要な大会で、活躍が期待される2人の地元選手に迫りました。名古屋市出身、常識破りの3ポイントシューターのルーツとは――

沖縄入りした日本代表

 25日に開幕するバスケットボールW杯。

 初戦のドイツ戦を前に、22日、日本代表が沖縄入りしました。
 

トム・ホーバス ヘッドコーチ

バスケットボールW杯開幕!率いるのはトム・ホーバス ヘッドコーチ
 率いるのは東京五輪で日本女子を史上初の銀メダルに導いたトム・ホーバス ヘッドコーチです。

 「やっと沖縄に来ました。これから日本のベストバスケットボールを見せたいです。皆さんのエネルギーも本当に大事です。一緒に頑張りましょう」(トム・ホーバス ヘッドコーチ)
 

西田優大 選手

西田優大:愛称は「おでんくん」 必殺技は「おでんアタック」!?
 ホーバスジャパンを支える地元選手、一人目は愛知県刈谷市を拠点とするBリーグ・シーホース三河の西田優大選手(24)。

 愛称は「おでんくん」。

 リリー・フランキーさん作のキャラクター似ていることから名づけられました。

 ファンに愛される西田選手の武器がペイントアタック。

 ゴール下の色がついたエリアにドリブルで攻め込むこと。
 
 この突破力がすごいんです。
 
 2022年2月のワールドカップ予選で両チーム最多、27得点を挙げた西田選手。

 ホーバス体制初勝利に大きく貢献したプレーこそ、ペイントアタックでした。

 「必殺技にしちゃいますか。みんなにも覚えてもらいたいので、シンプルに『おでんアタック』で」(シーホース三河 西田優大 選手)

 ワールドカップでおでんアタック炸裂なるか、注目です。
 

国際強化試合(15日)

富永啓生:実況が思わず「決める~?それ~?」 驚異のシュート力
 そしてもう一人がコートの外から座ったままでも簡単に決めてしまうシュート力の持ち主、名古屋市出身・富永啓生選手(22)です。

 「3Pシュートで攻撃の1つの武器として、チームを強くできるんじゃないかと思っています」(富永啓生 選手)

 15日に行われた国際強化試合でも、解説者が思わず「決める~?それ~」と驚きの声をあげる3Pシュートを決めました。

 武器は日本の戦術の1つでもある3Pシュート、どんな状況でも決めてしまうんです。
 

富永啓生 選手

 2021年の東京五輪では、3人制の日本代表として出場。

 10cmも背の高い相手を前に難なくゴール、決勝トーナメント進出の大きな原動力となりました。
 

ゴール裏からでもシュートを決める富永選手

 さらに、3Pラインから離れた所からでもお手の物。

 極め付きが、ゴール裏の遥か離れた場所から放ったシュートです。

 「小さいころからボールが大好きで、暇さえあれば小さいリングにシュートを打って、それがシュートの感覚につながっているのかなと思います」(富永啓生 選手)
 

1歳のころの富永選手

常識破りの3ポイントシューター、ルーツを辿る
 両親がバスケットボール選手だったことから、幼少期はボールがおもちゃ。

 お風呂場や車の中にもゴールがあったといいます。

 愛知の名門・桜丘高校では、2018年、3年冬の全国大会(ウインターカップ)で最多得点。

 チームを全国3位に導きました。

 その後、渡米し、未来のNBA選手が集うアメリカ大学リーグで主力としてプレー。

 八村塁選手などに続く日本人4人目のNBAプレーヤーに最も近い選手と言われています。
 

愛知県一宮市の屋内バスケットボールコート

 6月に一時帰国した富永選手がいたのは、愛知県一宮市にある屋内バスケットボールコート。

 「小さいころからシュートを打っている、親しみのあるコート」だと言います。

 小学2年生からこのコートでシュート力を磨き続けていました。

 「気が済むまで時間がある限り打っていました」(富永啓生 選手)

 コートを運営する櫻井康貴さんは、当時から大器の片鱗を感じていたと言います。

 「大人と同じボールやコートの条件で決めるから、大人も『すごい』『めちゃくちゃ入れる、あの小さい子』って大騒ぎしていました」(ディーナゲッツ愛知マネージャー 櫻井康貴さん)
 

富永啓生 選手

 アメリカでプレーする今でも、帰国したときはここでシュート練習をするそうです。

 「ここでシュートをたくさん打ってきたから、シューターとしてやっていけているんじゃないかなと思います」(富永啓生 選手)
 

現役NBAプレーヤー・渡邊雄太選手

強化試合でも驚異のシュート、現役NBAプレーヤー・渡邊雄太も驚き
 15日、W杯メンバーで臨んだ強化試合。

 これまで培ってきたシュート力を発揮し、会場を沸かせます。

 実況者が「なんだ今の3Pは!?」というほど常識破りのシュートに、現役NBAプレーヤー・渡邊雄太選手も驚きの表情。
 

国際強化試合(15日)

 「どんな状況でも決める」、実際の試合でそれを体現。

 両チーム最多20得点で勝利に貢献しました。

 世界の屈強な相手にパワーで負けないために、体重も1年で10kgアップ。

 来たる大一番へ、万全の状態で臨みます。

 「自分のできることをやって、チームのためになれるように頑張りたいです」(富永啓生 選手)
 

2024年パリ五輪へ、W杯の戦い始まる

 日本代表が目指すのは、W杯でアジア1位となり、2024年パリ五輪への出場を決めること。

 自力での五輪出場となれば、1976年モントリオール以来48年ぶりです。

 25日にドイツ戦、27日にフィンランド戦、29日にオーストラリア戦が行われます。

(8月24日15:40~放送 メ~テレ『アップ!』じもスポ!コーナーより)
 

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