父の夢を乗せて目指した甲子園、熊野市の木本高校の球児の1年に密着
2023年8月3日 16:57
6日に開幕する夏の甲子園を目指し、快進撃を見せた球児たちの1年に密着しました。
木本高校野球部
三重県南部に位置する熊野市。
世界遺産、熊野古道でトレーニングをする彼らは木本高校野球部。
「地元から甲子園出場と思っていて、みんなが集まると聞いたので木本高校に入学しました」(3年生 中道祐月 選手)
「ここの地域で甲子園に出たことがなかったので、自分たちで最初に甲子園の土を踏みたい」(3年生 喜多康敬 選手)
人口約1万5千人。過疎化が進む熊野から初の甲子園へ。入学以前から顔なじみのメンバーで聖地を目指しました。
世界遺産、熊野古道でトレーニングをする彼らは木本高校野球部。
「地元から甲子園出場と思っていて、みんなが集まると聞いたので木本高校に入学しました」(3年生 中道祐月 選手)
「ここの地域で甲子園に出たことがなかったので、自分たちで最初に甲子園の土を踏みたい」(3年生 喜多康敬 選手)
人口約1万5千人。過疎化が進む熊野から初の甲子園へ。入学以前から顔なじみのメンバーで聖地を目指しました。
甲子園出場を見越して「のぼり」を用意 アカサカ・スポーツ 赤阪俊一 店長
選手らの姿に地元民からもエール
そんな彼らの活躍を期待していたのが、地元の人たち。
野球部御用達のスポーツ用品店では、甲子園出場を見越して、のぼりを用意していました。
「ほんまに悲願が叶うかもしれないという。何十年もかけてきた悲願がね」(アカサカ・スポーツ 赤阪俊一店長)
学校にほど近い行きつけの飲食店でもーー
「店始めて40年なるけど、毎年『甲子園連れてってね』言うて『絶対連れていく』って言ってくれる。行きたいね」(片岡シェーク店 片岡裕子店長)
春のセンバツ、21世紀枠の最終候補に残るものの落選。
そんなときでも励みになったのは、地元の温かい声援でした。
「『惜しかったね~』『残念やったね~』とかそのあとも『夏も期待しているから』と言ってくれた」(3年生 榎本和真 主将)
「自分ら以上に地域の人たちは、期待してださってたみたいで『夏は頑張れよ』とかそういう声掛けはいっぱいもらいました」(3年生 久保尊 選手)
野球部御用達のスポーツ用品店では、甲子園出場を見越して、のぼりを用意していました。
「ほんまに悲願が叶うかもしれないという。何十年もかけてきた悲願がね」(アカサカ・スポーツ 赤阪俊一店長)
学校にほど近い行きつけの飲食店でもーー
「店始めて40年なるけど、毎年『甲子園連れてってね』言うて『絶対連れていく』って言ってくれる。行きたいね」(片岡シェーク店 片岡裕子店長)
春のセンバツ、21世紀枠の最終候補に残るものの落選。
そんなときでも励みになったのは、地元の温かい声援でした。
「『惜しかったね~』『残念やったね~』とかそのあとも『夏も期待しているから』と言ってくれた」(3年生 榎本和真 主将)
「自分ら以上に地域の人たちは、期待してださってたみたいで『夏は頑張れよ』とかそういう声掛けはいっぱいもらいました」(3年生 久保尊 選手)
チームを引っ張る 木本野球部 久保尊 選手
迎えた夏の大会ーー
夏こそは、甲子園へ。期待に応えるために課題だった打撃を強化。さらに、1年生が入部し、22人に。
今までできなかった実戦形式の練習でチーム力を向上させました。
「一戦一戦しっかり自分たちの野球をして、地域のみなさんのために笑顔で全力でプレーして甲子園目指して頑張ります」(3年生 榎本和真 主将)
待ちに待った夏の大会が始まりました。1回戦は暁との対戦。
1番バッター久保選手が熊野古道で鍛えた脚力で全力疾走。
内野安打をもぎ取ると。後続も続き4連打。木本は、2桁安打を放ち、1回戦を突破します。
続く2回戦、明野戦でも、久保選手が先頭打者ホームラン。序盤で試合を決め、順当に勝ち進んでいきます。
そんなチームを引っ張る久保尊選手。試合後、ホームランボールを持って向かった先には、父・勇介さん。
「俺にくれるんか!」(父・勇介さん)
「いや、見せるだけ」(久保尊 選手)
「なんだよ!なかなかええ当たりだったな」(父・勇介さん)
「まあまあ」(久保尊 選手)
実は、勇介さんも木本野球部のOB。初の甲子園出場を期待する熊野市民の一人です。
「甲子園に行けたら地域が活性化するし、木本高校自体も盛り上がってくるだろうなって」(久保尊選手の父・勇介さん)
今までできなかった実戦形式の練習でチーム力を向上させました。
「一戦一戦しっかり自分たちの野球をして、地域のみなさんのために笑顔で全力でプレーして甲子園目指して頑張ります」(3年生 榎本和真 主将)
待ちに待った夏の大会が始まりました。1回戦は暁との対戦。
1番バッター久保選手が熊野古道で鍛えた脚力で全力疾走。
内野安打をもぎ取ると。後続も続き4連打。木本は、2桁安打を放ち、1回戦を突破します。
続く2回戦、明野戦でも、久保選手が先頭打者ホームラン。序盤で試合を決め、順当に勝ち進んでいきます。
そんなチームを引っ張る久保尊選手。試合後、ホームランボールを持って向かった先には、父・勇介さん。
「俺にくれるんか!」(父・勇介さん)
「いや、見せるだけ」(久保尊 選手)
「なんだよ!なかなかええ当たりだったな」(父・勇介さん)
「まあまあ」(久保尊 選手)
実は、勇介さんも木本野球部のOB。初の甲子園出場を期待する熊野市民の一人です。
「甲子園に行けたら地域が活性化するし、木本高校自体も盛り上がってくるだろうなって」(久保尊選手の父・勇介さん)
練習用の鳥かごは父の自作
夏の大会にかける思い、父の夢も乗せてーー
自宅での自主練習も欠かせない久保選手。小学生の頃からいつもそばには父の姿がありました。
庭にあるバッティング練習用の鳥かごも父の手作り。
「お金はそんなかかってない。手間の方が。20万くらい。安いもんでしょ。あの子が頑張るならって、僕は思っています」(父・勇介さん)
「結構簡単なものじゃないと思うし、一人で作ってくれたので、とりあえずめちゃくちゃ感謝しています」(久保尊選手)
父の夢も乗せてこの夏に挑んでいました。
「この子らの代は地域の方もそうですけど、OBの方々に本当にお世話になったので、結果で感謝の気持ちを伝えて欲しいと思っています」(父・勇介さん)
「木本高校はお父さんの代から最後のベスト8。そこは超えたいなって思っています」(久保尊選手)
庭にあるバッティング練習用の鳥かごも父の手作り。
「お金はそんなかかってない。手間の方が。20万くらい。安いもんでしょ。あの子が頑張るならって、僕は思っています」(父・勇介さん)
「結構簡単なものじゃないと思うし、一人で作ってくれたので、とりあえずめちゃくちゃ感謝しています」(久保尊選手)
父の夢も乗せてこの夏に挑んでいました。
「この子らの代は地域の方もそうですけど、OBの方々に本当にお世話になったので、結果で感謝の気持ちを伝えて欲しいと思っています」(父・勇介さん)
「木本高校はお父さんの代から最後のベスト8。そこは超えたいなって思っています」(久保尊選手)
木本野球部 久保尊 選手
宿敵・海星との試合、ベスト8進出をかけーー
迎えた3回戦。相手は、秋の県大会3位決定戦で敗れた海星。
この試合に勝てば父の代に並びます。
2点リードの3回。打席には久保選手。2試合連続のホームラン。試合の主導権を握ります。
さらに5回。久保選手の第3打席。ツーベースヒットで出塁すると、3番・平山選手のタイムリーでさらにリードを広げます。
しかし、相手は夏の甲子園出場11回を誇る海星。8回。1点差に迫られ、なおもランナーを背負う木本高校。
盗塁のピンチを阻止したのは、キャッチャーの久保選手でした。
実に19年ぶりのベスト8進出。
「あ~よかった。相手も強いチームなので、力出し切って勝ってくれたのでよかったです」(父・勇介さん)
「みんなで勝ち切れてよかった。めっちゃうれしい」(久保尊選手)
この試合に勝てば父の代に並びます。
2点リードの3回。打席には久保選手。2試合連続のホームラン。試合の主導権を握ります。
さらに5回。久保選手の第3打席。ツーベースヒットで出塁すると、3番・平山選手のタイムリーでさらにリードを広げます。
しかし、相手は夏の甲子園出場11回を誇る海星。8回。1点差に迫られ、なおもランナーを背負う木本高校。
盗塁のピンチを阻止したのは、キャッチャーの久保選手でした。
実に19年ぶりのベスト8進出。
「あ~よかった。相手も強いチームなので、力出し切って勝ってくれたのでよかったです」(父・勇介さん)
「みんなで勝ち切れてよかった。めっちゃうれしい」(久保尊選手)
久保尊 選手と父・勇介さん
ベスト4進出かけた準々決勝
ベスト4進出がかかる準々決勝。宇治山田商業との対戦。
160キロ離れた地元・熊野市から多くの人が四日市に駆け付けました。
3点を追う2回。先発、廣田選手がタイムリー。1点を返すと、なおもチャンスで打席には、久保選手。
しかし、得点に繋がりません。その後、シード校の宇治山田商業に大差をつけられた木本。
熊野から初の甲子園出場は叶いませんでした。
「四日市から熊野は、遠いので、自分たちの応援に来てくれて嬉しかったし、今までで一番くらい声援が聞こえていたので、力になった」(久保尊選手)
「お父さんと同じベスト8なんで」(久保尊選手)
「抜かれてないんで身長以外は(笑)」(父・勇介さん)
「どんなときでも味方でいてくれてありがとうございました」(久保尊選手)
「ありがとうございました。当たり前です。親だから」(父・勇介さん)
(8月3日15:40~放送メ~テレ『アップ!』じもスポ!コーナーより)
160キロ離れた地元・熊野市から多くの人が四日市に駆け付けました。
3点を追う2回。先発、廣田選手がタイムリー。1点を返すと、なおもチャンスで打席には、久保選手。
しかし、得点に繋がりません。その後、シード校の宇治山田商業に大差をつけられた木本。
熊野から初の甲子園出場は叶いませんでした。
「四日市から熊野は、遠いので、自分たちの応援に来てくれて嬉しかったし、今までで一番くらい声援が聞こえていたので、力になった」(久保尊選手)
「お父さんと同じベスト8なんで」(久保尊選手)
「抜かれてないんで身長以外は(笑)」(父・勇介さん)
「どんなときでも味方でいてくれてありがとうございました」(久保尊選手)
「ありがとうございました。当たり前です。親だから」(父・勇介さん)
(8月3日15:40~放送メ~テレ『アップ!』じもスポ!コーナーより)
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