【世界水泳】相馬あい 名前にかけて『気あい』で負けない!初の大舞台に導いた挫折と決断

2023年7月13日 16:26
 14日からいよいよ福岡で世界水泳が開幕します。この大舞台に初めて挑む地元・中京大学出身のスイマー、相馬あい選手(25)。競技人生最大のどん底から代表入りへと導いたのは、ある決断でした。

愛知県岡崎市のIPCわんわん動物園にて(2023年6月14日撮影)

 とにかく動物が大好き、大きな犬にもメ~ロメロ!

 愛知県岡崎市にある「IPCわんわん動物園」で、もふもふに癒される競泳日本代表・相馬あい選手(25)。

 「自分の名前が『あい』って言いますけど、『気あい』とかけて気合が一番大切だと思っています」(世界水泳 日本代表 相馬あい選手)
 

相馬あい選手(2023年6月14日 撮影)

バタフライ・相馬あい(25) 池江璃花子と表彰台争いも
 種目はバタフライ。

 世界水泳初出場の地元スイマーは、日本記録保持者・池江璃花子選手と長年、表彰台を争ってきた実力者なんです。
 

中京大学の寮(2018年撮影)

中京大学3年で飛躍「世界で戦っていけるのは楽しい」
 初めて日の丸をつけたのは、自己ベストをマークした中京大学3年のとき。

 寮で生活しながら練習漬けの日々を送る中で飛躍を遂げます。

 「プレッシャーとかもあったけど、世界で戦っていけるのは楽しいと思いました」(相馬あい選手 当時20歳)
 

相馬あい選手(中京大学卒)

「自分は水泳をする権利がない」伸びないタイム、どん底に苦しむ日々
 国際大会での経験を糧に、大学卒業後も、母校のプールを拠点に泳ぎ続けてきました。

 ところが、タイムが一向に伸びず。

 過去の自分を超えることが出来ないまま、気付けば目指していた東京オリンピックも過ぎ去っていました。

 「練習も楽しくなくて、レースも結果を出さなきゃいけない、タイムを出さなきゃいけない、そういう気持ちが多すぎて、自分は水泳をする権利がないんじゃないかなって思っていたので、本当につらかったです」(相馬あい選手)

 一時は、泳ぐことが嫌いになりかけたこともありました。
 

名前の「あい」に「気あい」をかけて

『アメリカでの武者修行』競技人生をかけた一大決心
 それでも、諦められなかった代表入りへの思い。

 競技人生をかけ、2022年、決断したのがアメリカでの武者修行でした。

 「アメリカに行って自分がダメなら、もう水泳は終わりにしようって思っていたので、何事もチャレンジできましたし、なにより負けて悔しいっていう気持ちが自分をもう一回奮い立たせてくれたかなと思います」(相馬あい選手)
 

相馬あい選手(ミキハウス)

世界水泳でとびっきりの『気あい』を
 強豪国の選手と一緒に練習する中で、泳ぐ楽しさとチャレンジ精神を取り戻した相馬選手。

 メンタルと共に鍛えられた持久力で、ついに自己ベストを更新します。

 自分の殻を破り、掴んだ世界水泳の切符。

 大舞台で見せるのは、とびっきりの『気あい』です。

 「人生をかけて戦っている種目なので、気合で負けたらやっぱり世界の選手に勝てないと思っていますし、まずは気持ちから負けないように頑張っていきたいです」(相馬あい選手)
 

世界水泳 地元競泳選手

22年ぶりの日本開催、地元競泳選手に大注目
 競泳では、地元から相馬選手を含め6人の選手が出場します。

 22年ぶりの日本開催となる「世界水泳福岡」は14日開幕です。

(7月13日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』じもスポ!コーナーより)
 

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