鋼の肉体で目指す甲子園…原動力は敗北の記憶  愛知・中部大春日丘、私学4強倒し「歴史塗り替える」

2023年7月6日 17:06
夏の甲子園出場28回の中京大中京に、17回を誇る東邦、さらに愛工大名電と享栄といった愛知の強豪4校、通称「私学4強」。私学4強を倒し甲子園へ、燃えたぎる思いで挑む球児たちを追いました。

マッチョな最強球児・中部大春日丘

 トレーニング改革で夏のシード権を獲得した中部大春日丘。

 毎年上位進出を果たすものの、立ちはだかるのが「私学4強の壁」。

 2022年も準々決勝で、東邦に延長12回サヨナラ負け。

 ここ10年で実に7度も、4強に行く手を阻まれています。
 

木製バットを打ち込む練習

打倒私学4強「何か自分たちで変えないと」
 今の3年生にとっても、特別な存在です。

 「1年生の時の夏と秋4強に負けて、2年生になってから春夏負けて、新チームの秋も4強に負けて、冬に何か自分たちで変えないと春や夏に勝ち上がっていけないと感じました」(中部大春日丘3年 高橋啓太 主将)

 もう4強には負けたくない、新たに取り入れたのは木製バットで黙々と打ち込む練習。

「木製バットは芯に当たらないと飛んでいかないので、芯に当てるのが狙いです」(中部大春日丘 齊藤真 監督)
 

バーベルを持ち上げるまでのスピード計測

木製バットを打ち込んで、バーベルのスピード計測も 筋肉を効率よく鍛える
 様々なメニューをひたすらこなし、バッティング技術を磨くと体づくりではバーベルを持ち上げるまでのスピードを計測。

 「いくら重たいものを持ち上げる力があっても、野球は打つ・投げる・走る、全部スピードが関係してくるので」(中部大春日丘 信川匠 部長)

 いかに力を速く伝えるかを重視したトレーニングを導入、野球に必要な筋肉を効率よく鍛えてきました。
 

おにぎりでエネルギー補給

エネルギー補給も欠かしません「おにぎり」が必須アイテム
 さらに、常備するのがおにぎり。

 パワーを落とさないようエネルギー補給も欠かしません。

 その成果は春に開花します。

 春季愛知大会でプロ注目の東松投手を打ち崩し、4強の一角・享栄を破ると、中京大中京には16点を奪い、なんと5回コールド勝ち。

 チーム打率3割5分を誇る、超強力打線へと変貌を遂げました。
 

筋力測定のチーム平均がトップに

「4強を倒すことしか頭にない」鍛えた筋力で甲子園へ
 6月29日に開かれた、基礎体力テスト。

 筋力測定のチーム平均は、計測する全国186校の野球部でなんとトップ。

 スイングスピードのチーム平均も、全国1位。

 甲子園常連校がいる中、驚異の数値をたたき出しました。

 「甲子園に行くような高校のレベルにはまだ追い付いていないなと感じていたんですけど、自信になるかなと思います」(中部大春日丘3年 高橋啓太 主将)

 自信を力に変え、いざ先輩たちの雪辱へ。

 「甲子園に行っていない歴史とか4強に勝てない歴史を塗り替えたいなと思います」(中部大春日丘3年 高橋啓太 主将)
 「4強を倒すことしか頭になかったので、ラストなので死ぬ気でやって全力で戦いたいなと思います」(中部大春日丘3年 比嘉門大翔 選手)

(7月6日15:40~放送メ~テレ『アップ!』より)
 

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