大雨被害の復旧作業続く 土砂の撤去や被災した家財の運び出し 野菜農園でも作物に被害が 愛知県

2023年6月4日 20:42
2日に発生した記録的な大雨の被害を受け、東海地方の被災した地域では、4日も復旧作業や被害の確認が行われました。
土砂崩れで住宅が倒壊
 大橋葵記者リポート

 「豊川市御津町です。住宅が横倒しになっています」

 愛知県豊川市では、土砂崩れが発生し、住宅1棟が全壊しました。

 この住宅に住む人は、事前に逃げて無事だったということです。住宅の前では、重機を使って土砂を撤去する作業を行っていました。

 また、近くの別の住宅にも土砂が流れ込み、この家の親族や近所の人たちが泥をかき出す作業をしていました。
 
 親族の男性
 「庭に土砂が流れてきた。重機が入らないので、人海戦術で作業をしている。 水のついた泥をかき出しているので重たい」 
 「土砂災害はここでは初めて。 私の知る限り、この山ではない」
 

災害ごみの臨時集積場所の公園

ボランティアが手伝いに
 愛知県岡崎市では、ボランティアも参加して、浸水被害を受けた住宅の復旧作業が行われました。

 市内の美合町では、近くの川が越水し、50戸以上が浸水しました。

 4日は、被災した家具を運び出したり、土砂が流れ込んだ家の中を掃除したりする作業が行われました。

 自宅が浸水した人
 「避難勧告が出ていたが、外に出られる状況ではなかった。水が胸(の高さ)まで来ていたので」

 また、近くの公園が臨時の災害ごみの集積場所となり、運び出された家具などが次々に運ばれていました。

 

一時池のようになった畑

畑が池のように
 一方、愛知県田原市伊良湖町の野菜農園では、2日経った4日も、近くの用水路からあふれた水が畑に残っていました。

 「吉田園」吉田訓章さん
 「サトイモやオクラが植わっているが、池みたいになっていた」

 また、被害はビニールハウスの中まで及び、3日朝の時点では、20センチほど水が残っていたということです。

 「吉田園」吉田訓章さん
 「ビニールハウスの中まで浸水したのは初めて。春菊は9割ダメになった。ある野菜でなんとかやっていくしかない」

 4日は、吉田さんらが、被害のなかった野菜の収穫や箱詰め作業などを行っていました。
 

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