リニア中央新幹線 「静岡工区の早期着手を」沿線の都府県が決議 静岡・川勝知事「整備には一貫して賛成」

2023年5月31日 20:55
リニア沿線の都府県で作る「リニア中央新幹線建設促進期成同盟会」が31日に総会を開き、未着工となっている静岡工区の早期着工を図ることなどが決議されました。

 リニア中央新幹線は静岡県が大井川の水量の減少や、トンネル工事で発生する土砂の置き場などを巡り県内の環境について懸念を示しています。

 そのため、トンネル工事の着工を認めておらず、JR東海が当初目標とした2027年の東京・名古屋間の開業が困難な状況となっています。

 31日の総会には会長を務める愛知県の大村秀章知事や国会議員、JR東海の関係者などおよそ250人が出席しました。

 また、去年7月に加入した静岡県の川勝平太知事が定期総会に初めて参加し、「リニアの整備には一貫して賛成」としたうえで、環境への懸念ついて解決を求めました。

 川勝平太静岡県知事
「合理的に解決できれば何の支障もないということでございまして、ぜひみなさまのお知恵を拝借しながらリニアの成功に私どもも協力したい」

 会では、未着工となっている静岡工区について早期着手を図ることなどが決議されました。

 大村知事や川勝知事ら5県の知事は、総会後に国土交通省を訪れ、リニア中央新幹線の1日も早い全線整備などを求める要望を行いました。

これまでに入っているニュース

もっと見る

これまでのニュースを配信中