愛知・豊橋市の新アリーナ建設巡り市が当初予定地見直し 市長が表明「防災拠点としては不適切」

2023年5月31日 19:52
愛知県豊橋市の新しい「アリーナ」の建設を巡る問題で、市は当初の建設予定地を見直したことを明らかにしました。
 豊橋市が豊橋公園内に計画していたアリーナの建設予定地は、洪水で建物が倒壊する恐れのある「家屋倒壊等氾濫想定区域」内に含まれていたことから、市民団体が計画の見直しを求めていました。

 市は31日会見を開き、見直した計画案について、説明しました。

 新たな計画案では、豊橋公園内にある豊橋球場を市内の別の公園に移設し、跡地にアリーナを建設します。アリーナの新たな建設予定地は氾濫想定区域に該当しないということです。

「氾濫想定区域ということが分かり、防災拠点としては不適切だということで、これまでの懸案も解消できる案にシフトした」(豊橋市 浅井由崇市長)
 

豊橋市役所

 こうした市の考えに対して、交通渋滞や収益性の面から建設を疑問視している市民団体の代表は、建設そのものの見直しを改めて求めています。

「ずさんな計画。短い期間で関係者の合意を取るのは難しいと思う。白紙撤回してゆっくり関係者に意見を聞くべき」(新アリーナ建設の白紙撤回を求める会 佐藤清純代表)

 市はアリーナ建設を含めた公園の整備費用が2.2倍に膨らむ試算を示していて、収益の問題については、改めて検討するとしています。

 また開業の時期については、計画の見直しを迫られたことなどから当初より1年遅れるとみていて、2027年度中の開業を目指したいとしています。

(5月31日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)

 

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