「地元でプリントシール機を楽しみたい!」 中学生の“熱意”と“行動力”で大人が動く 岐阜

2023年5月30日 17:55
 「地元で趣味を楽しみたい!」岐阜の中学生が熱意と行動力で大人を動かし、若者に人気の機械を誘致しました。

時代を超えて今も人気なプリントシール機

 28の日曜日。長良川鉄道に乗ってお出かけしたのは、岐阜県郡上市の中学3年の女子生徒3人。

 「郡上からマーゴしかプリを撮れるところがないから撮りに行きます」(八幡中学校3年 益田葵夢さん)

 片道1時間。向かった先は、郡上市から約40km離れた関市の商業施設。

 お目当ては、“プリントシール機”です。時代を超えて、今も大人気の“プリントシール機”。

 「思い出が形に残るし、盛れるし、みんなで落書きするのとかが楽しい。シールで貼れるし、財布とかに入れてお守りじゃないけど、思い出を財布に入れておけるのもいい」(八幡中学校3年 永井喜子さん)

 しかし、中学生の彼女らにとって、楽しむのには高い代償が。
 「電車代かかるし、お金がないんで。1000円ちょっと、1130円」

 Q:中学生にとって大きい?
 「大きいです。行き帰りで2000円するので」(益田さん)

 Q:おこづかいとかは?
 「3000円だから、行き帰りで2000円使うし、もう残り1000円やし、プリクラ2回しか撮れない。2回も撮れない」
 「ごはん食べられないやん」
 

八幡中学校3年 益田葵夢さん

何件も断られながらもあきらめずに探し続けた
 そこで、彼女らが考えたのは、「地元にプリントシール機を設置しちゃおう!」でした。
 
 「許可というか、会社の人に電話をかけて、自分たちがこういう活動をしたいと納得してもらうまでが大変でした」(益田さん)

 何件も断られながらもあきらめずに探し続け、生徒らの思いが伝わり機械を貸し出してくれる業者が見つかりました。

 さらに、設置場所として、地元の人気観光スポット、郡上八幡城のお膝元にある土産店「流響の里」が名乗りを上げてくれました。 
 

プリントシール機の設置のための動線を確認する益田さんら

 5月8日。放課後に、店の事務所を訪れた生徒たち。手にはメジャーが。

 機械を運び入れる動線の確認も重要です。

 場所を貸し出すことを決めた理由について伺うと。

 「僕もこの町の出身なので、子ども時代にそういう純粋な思いを感じたというのは、ある意味なんか応援してあげたい気持ちになって。彼女らががんばってる姿を応援することで、結果的にこちら側も元気をもらうという意味合いが大きい気がしていて」(流響の里 伊藤栄作 社長)

 先週22日には、自分たちで集客のためのポスターを作りました。

 ほかの友達にも手伝ってもらったというイラストには、こんな思いが。
 
 「プリ機を置き始めるのが6月で、ちょうど郡上おどりシーズンなので、浴衣で撮ってほしいという思いを込めてイラストを浴衣にしてもらいました」(益田さん)

 いよいよ6月、プリントシール機の搬入日が決まり生徒らの期待感も高まっています。

 「計画を立ててきて、その実現がもうちょっとでできるというので、わくわく楽しみです」(益田さん)

 (5月30日15:40~放送メ~テレ『アップ!』より) 
 

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