藤井六冠が菅井八段に勝利し「叡王」防衛 叡王戦第4局は「千日手」2度成立の激戦に

2023年5月28日 23:28
 愛知県瀬戸市出身の将棋の藤井聡太六冠が、岩手県で行われた叡王戦五番勝負の第4局で勝ち、タイトルを防衛しました。

 叡王戦五番勝負は藤井六冠に菅井竜也八段が挑戦していて、第4局は岩手県宮古市のホテルで行われました。

 菅井八段の先手で始まった対局は、午前中に同じ局面が4回現れる「千日手」が成立しました。

 先手と後手を入れ替えて始まった指し直し局でも、再び「千日手」となり、午後7時すぎから、それぞれ約1時間の持ち時間で2度目の指し直し局が始まりました。

 2度目の指し直し局は、持ち時間が少ないことから、必然的に早指しの対局となり、藤井六冠が90手で勝ちました。

 藤井六冠はシリーズの対戦成績を3勝1敗とし、タイトル防衛を果たしました。

 「相穴熊の将棋が多かったが、中盤から終盤にかけ、上手く距離感を掴めなかったので、その辺りは課題を感じたし、全体通して苦しいシリーズだったと思うので結果を出せてうれしく思う」(藤井六冠)

「数年ぶりのタイトル戦だったが、結果は全くというか、全然付いてこなかった。すごく残念な結果になってしまった」(菅井八段)

 藤井六冠は、31日からは長野県で、史上2人目の七冠をかけて名人戦第5局に臨みます。

これまでに入っているニュース

もっと見る

これまでのニュースを配信中