新感覚スポーツ「パルクール」2年連続日本一・泉ひかり(27)が語る魅力

2023年4月20日 16:46
子どもから高齢者まで楽しめると話題の新感覚スポーツ「パルクール」。今、習い事としても注目されている競技の国内トップアスリートが愛知にいます。

泉ひかり選手(27)

 学校の中や街中をアクロバティックに駆け回る高校生たち。

 YouTubeでなんと1100万回以上再生されているWEBCM。実はこれ「パルクール」というスポーツなんです。

 この動画に出演し、かつて「忍者女子高生」として話題になったのが愛知を拠点に活動する泉ひかり選手(27)。

 2年連続で日本一に輝く、パルクール界の第一人者です。

「身一つでどこに行っても楽しめるのが、パルクールで一番良いところ」(泉ひかり選手)
 

泉ひかり選手(27)

「ルールに縛られず、自由な発想で感性を磨ける」
 走る・登る・跳ぶなどの移動動作に重きを置いた、フランス発祥のスポーツ。大会などでは、障害物を体一つで飛び越え、その技やスピードを競います。パリオリンピックの新種目候補にもあがっていました。

 競技以前に楽しむことを重視する泉選手。パルクールに出会ったのは高校生の時。ルールに縛られず、自由な発想で感性を磨けるところが自らの性に合っていたといいます。

「小さい頃からスポーツが好きでいろいろなことをしていたけれど、勝つために動かないといけなかったり、習い事だと『これするためにあれしなさい』とか、身体は動かしたいけど違うと思って(スポーツを)やめていた時期にパルクールを知った。誰より早くとか誰に負けたくないというより、今の自分よりもっと良い自分を出せるように頑張ってる」(日本選手権2連覇 泉ひかり選手)

 創意工夫次第で、どこでも1人で楽しめる競技。

 その魅力にのめりこみ、国内だけにとどまらず、世界各地を駆け回っています。
 

オフに訪れたアウトドアグッズの専門店

仲間とのキャンプが何よりの息抜き
 オフに訪れたのは、アウトドアグッズの専門店。

「こういうところに来るとキャンプに行きたくてウズウズする」(泉ひかり選手)

 月に1度、パルクール仲間と趣味のキャンプを楽しむのが何よりの息抜きだといいます。

「普段は情報がありふれていて、『あれしなきゃ』『これしなきゃ』って考えているので、強制的にそういうところから切り離される時間が必要」(泉ひかり選手)

 競技から離れる、束の間のひととき。それでも、つい考えてしまうのはパルクールのこと。

「森の中に入ったら、この木の高さ(パルクールをやるのに)ちょうどいいとか思っちゃう。一緒に行く人もパルクール仲間だから『ここ面白そう』とか。そんなことを話している」(泉ひかり選手)
 

泉ひかり選手(27)

動画は350万回再生
 選手として活躍する一方で、力を注いでいるのが普及活動です。

 20歳の頃、アメリカに留学し、パルクールを広めるため映像技術を勉強学んだスキルを活かし、SNSで発信しています。

 その1つ、コスプレ姿でアニメの再現をするこの動画。なんと350万回近く再生されています。

「元々パルクール始まる前からコスプレやアニメ・漫画が好きで、その頃は、漫画で見る動きを実際にやろうとは思っていなかった。パルクールを始めてから『この動きできるんじゃないか』と、思うことが増えてびっくりしました。国内はもちろん国外の人からもコメントいただいたりとか、昔はパルクールって行ってもピンとこない人が多くて通じなかったけど、今は何かしら知っている。広がっているのを感じてうれしい」(泉ひかり選手)
 

パルクールの練習施設マックスアタック代表・木本登史さん

注目を集める練習施設
 長久手市にある、国内最大級のパルクールの練習施設、マックスアタック。実は今、習い事してにわかに注目を集めているんです。

 現在、この教室には、老若男女問わず、3歳から大人まで、約100人ほどが通っています。

「YouTube見て興味持った。実際にやると難しいけど、自由に動けるのが楽しい」(小学生)
「会社帰りにきた」(女性)
「登ってできるだけ遠くへジャンプ!楽しかった」(幼稚園児)
「身体動かすことをやらせようと思って、(子どもが)興味持ってくれたので。一緒にやりにきた。めっちゃいい運動になる」(親子で参加した人)

「海外では老人ホームでもパルクール教室をやっていて、80~90歳代の人もいる。子ども、おじいちゃん僕たちが一緒にパルクールをやったり、壁を登ったり、鉄棒を回るとか、走るのもパルクールなので、自分ができることから始めればパルクールは誰にでもできる」(マックスアタック代表 木本登史さん)

 徐々に広がりを見せる新感覚のスポーツ。その第一人者である泉選手は、トップを走りながら魅力を伝え続けます。

「特別な人でなくてもできると多くの人に知ってほしい。パルクールを純粋に好きで楽しく気兼ねなくやる人が増えたらうれしい」(泉ひかり選手)

(4月20日15:40~放送 メ~テレ『アップ!』じもスポ!コーナーより)
 

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