98年前の「木本事件」 殺害された朝鮮人2人の追悼集会に約60人が参加 三重県熊野市

2024年4月27日 21:41
98年前に三重県熊野市で日本人に殺害された2人の朝鮮人を追悼する集会が開かれました。

集会に参加したのは、元大学教授などでつくる市民団体「熊野・朝鮮から歴史をつむぐ会」の会員や大学生など約60人です。

団体などによりますと、1926年1月、トンネル工事の労働者だった朝鮮人、イ・ギユンさん(当時26歳)とペ・サンドさん(当時29歳)が、映画館で始まった日本人と朝鮮人の間の騒動がきっかけで、武装した日本人らに殺害されました。

この出来事は、当時の木本町で起きたことから「木本事件」と言われ、トンネルの脇には市民団体が1994年に建てた追悼碑があります。

参加者は追悼碑に献花し、事件現場となった通りなどを歩いて回りました。

「このトンネルによって熊野地域の人たちの交通が潤うが、そのために働きに来ていた朝鮮人が殺されてしまうという痛ましい事件が起きた」
(熊野・朝鮮から歴史をつむぐ会 斉藤日出治さん)

集会は毎年開かれていて、今後も続けていくということです。

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