前町長がハラスメントで辞職の愛知・東郷町と岐阜・池田町 町長選で無所属の新人が初当選

2024年6月10日 00:56
職員へのハラスメント行為が認定された前町長の辞職に伴う、愛知県東郷町と岐阜県池田町の町長選挙が9日行われ、いずれも無所属・新人の候補が初当選しました。

 愛知県東郷町長選で初当選したのは、無所属・新人で前町議会議長の石橋直季さん(38)です。

 東郷町では、井俣憲治前町長が職員に「お前らの脳みそはハトの脳みそより小さい」などと発言したことが第三者委員会によってハラスメント行為と認定され、先月辞職。ハラスメント問題が争点となる異例の選挙戦となりました。

 石橋さんは、前町長によるハラスメント問題の解決に向けて、第三者機関や外部に直接相談ができる体制の構築などを訴えて、10479票を獲得し、前副町長の近藤悦規さんを破って初当選を果たしました。

 「6年にわたってハラスメントの問題に苦しんできた東郷町役場、職員の大勝利だと思っています。私はまだ38歳で若いと選挙戦中に述べましたが、だからこそ、みなさまの声、みなさまの教えを、教えていただくという気持ちで聞ける耳を持っていると思っています」(初当選した石橋直季さん)

 町の選挙管理委員会によりますと、投票率は47.43パーセントで、2022年に行われた前回の町長選挙と比べ、2.6ポイント増えたということです。

 一方、岐阜県池田町長選で初当選したのは、無所属・新人の会社員、竹中誉さん(53)です。

 池田町では、岡崎和夫前町長が15人の女性職員に対しキスをしようとしたり、後ろから抱き着いたりしたなどの行為が、第三者委員会にセクハラと認定されたため、今年4月に辞職していました。

 竹中さんは、町の人口減少と少子化対策の支援策などを訴え、7150票を獲得し、初当選を果たしました。

 投票率は、51.89パーセントで、去年行われた町長選より6.4ポイント減りました。

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