フィギュア宇野昌磨「すごく前向きな気持ち」 引退会見で今後を語る

2024年5月14日 20:12
フィギュアスケートの宇野昌磨選手が、引退会見を行いました。引退を考え始めた時期は?そして今後、進む道は?

宇野昌磨選手(26)

 「私は現役フィギュアスケート選手を引退することとなりました。きょうまで応援してくださった皆さんに、とても感謝しています」(宇野選手)

 名古屋市出身、26歳の宇野昌磨選手。

 14日の午後、東京で会見を開き、現役引退の理由や今後の活動などについて語りました。

 「引退という場を悲しいというより、すごく前向きな気持ち。次に向かって、またスケートを全力でがんばりますという発表でもあります」
 

浅田真央さんと並ぶ幼いころの宇野昌磨選手

フィギュアスケートを始めたキッカケは?
 宇野選手がフィギュアスケートを始めたのは、5歳のとき。

 あの浅田真央さんに誘われたことが、キッカケでした。

 「浅田真央ちゃんが一緒に遊んでくれて、楽しかったから、何回も行っているうちにもっと楽しくなって、スケートを始めてみようと思った」(当時12歳の宇野選手)

 数々の“名スケーター”を世に送り出してきた山田満知子コーチのもと、成長していきます。
 
宇野選手の成長後の活躍
 2014年の「ジュニアグランプリファイナル」で、金メダルを獲得。

 そしてシニアに舞台を移してからは、オリンピックで2大会連続メダルを獲得。

 さらに、グランプリファイナルで1度、世界選手権では2度の世界一に輝きました。

 去年からは“半分プロ・半分現役”の立場を示し、イベントやアイスショーに積極的に参加してきました。
 

 

引退を考え始めたのは2年前
 「引退自体を考え始めたのは、2年前くらいでした。そこから自分が引退する姿が、なかなか想像できない中で、もちろん全力でスケートに取り組んできた」

 2年前から、引退の二文字が頭をよぎっていたという宇野選手。

 引退を決めた理由のひとつには、共に戦ってきた仲間たちの存在がありました。

 「ゆづ君の引退など、共に戦ってきた仲間たちの引退を聞いて、すごくさびしい気持ちと取り残されてしまった気持ちもあり、自分も考えるようになったかなと思う。未練というところに関しては、正直全くないです」
 

 

引退後の活動は?
 今後は、プロとしてスケートを続けていく宇野選手。

 「セカンドキャリアという言葉の響きを、自分にとってはまだまだ大人のワードだと思っていたが、ようやく僕もその場に立たされたのだなと。本当にフィギュアスケートだけを全力でやって、もちろんゲームも全力でやってきたが、新しい道というのをあまり考えていなかったので、いろんなところに視野を広げて、いろんな経験をしたいなと思っています」

 11日のイベントでは今後について、色紙に「探」という一文字を書き「自分がやりたいことも含め、探していきたい」と話していました。

 「毎日の練習が楽しくなるような、自分が心から踊るようなスケートをしていきたいなと思っていて。本当に競技から離れるので、自由にフィギュアスケートができるかなと。やる・やらないも自由だし、ジャンプを跳ぶ。スピンをする、何をするにしても自分で選べるというものなので、何か自分の生き方にもすごくマッチしていると思うので、すごく楽しみだなと思っています」
 

 

新たな挑戦の一方で…
 新たな挑戦の一方で、宇野選手はこんな期待も!

 「スケートというものが競技から離れた分、ゲームに費やす時間が増えるかなと思っています」(宇野選手)

 会見では、お茶目に語る一面も見せた宇野選手。

 ファンに、メッセージを送ってくれました。

 「スケートに全力で取り組むことには変わりないかなと思いますので、全然形が変わるかもしれませんが、僕にとって一番最善なフィギュアスケートの形を追い求めていきたいと思うので、応援してくれたらうれしい」
 

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