三重県「心理的虐待の事実あったと判断」 里親登録抹消の取り消し訴訟受け対応を説明

2024年5月17日 19:49
三重県による里親登録の抹消は違法だなどとして、名張市の親子が提訴したことに対し、17日、県が対応を説明しました。

 訴状などによりますと、松山健さん(79)夫婦は里親として、男子高校生(16)と男子中学生(13)を、養育していましたがおととし、児童相談所は松山さんらへの聞き取りなどから、虐待の疑いがあるとして里子2人を一時保護しました。

 相談所はその後、夫婦の里親委託を解除し県も里親登録を抹消しました。

 松山さん夫婦と養子縁組した高校生は、これらが違法だとして、処分の取り消しと2200万円の損害賠償を求め、4月、津地裁に提訴しました。

 三重県は17日の会見で、里親が「施設に帰れ」「この家のルールが嫌なら出ていけ」などと発言していて、心理的虐待の事実があったと判断したと説明しました。

 県の主張は司法の場で行うということです。

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