名古屋テレビ 放送番組審議会だより

このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回開催予定です。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。

<2023年11月分>

第649回 名古屋テレビ放送番組審議会

開催日
2023年11月21日(火)
参加者
(敬称略)
  • 委員長:五藤義徳
  • 副委員長:村田陽子
  • 委員:神田真秋、小松史生子、南田あゆみ、早川直樹、原田正樹、小出麻緒

議事の概要

(1)業務報告

  • 社長挨拶
  • 2023年度上期番組種別実績(放送時間と総CM放送時間)
  • 2023年度下期基本番組種別(10月基本番組表に基づく番組の種別)

(2)審議議題

  • 名古屋テレビ放送 放送基準の改正について
    放送法第6条に基づいて、名古屋テレビ放送 放送基準の一部を改正することについて、番組審議会に諮問し、改正は妥当であるとの答申を受けた。
  • 『池上彰と考える!巨大自然災害から命を守れ』(9月2日(土)午後3時30分~4時30分放送)
  • その他

委員の主な意見です。

  • アウトドアの技を使った防災食の作り方を紹介したり、災害時のトイレ問題では必要な凝固剤の数をクイズ仕立てにして伝えるなどの工夫で、家族で楽しく防災意識が高められる番組になっていた。
  • 関東大震災のパートは駆け足で進行し、中途半端な印象だった。震災当時のデマの問題や、地震のP波・S波の問題はそれぞれが深いテーマなので、取り上げるのであればもう少し丁寧にしなければいけないと思った。
  • ハザードマップの確認や車のドアロック解除についての説明部分が短かった。水害にあった苦労を伝えるのも大事だが、効果のある災害対策にもっと重点を置いてもよかったのではないか。
  • 防災の日に近い、9月2日での放送は時宜を得ていた。大雨による災害情報を伝える「キキクル」や火を使わずに温まるヒートパック、トイレの凝固剤などの紹介で、視聴者に災害への備えを必要と感じさせる番組だった。
  • 防災知識があり、無謀な行動をしていないのに気づけば車が立ち往生していたという女性の体験談は参考になった。誰もがこうした被害にあう可能性があるという怖さが伝わった。
  • 浅尾美和さんをはじめ、今回もこの地方にゆかりのあるタレントを出演者に迎えていたのはメ~テレらしく、好感をもった。“さばいどる”(サバイバルするアイドル)の、かほなんさんが加わったことで、以前より番組の雰囲気が明るくなった。災害時にキャンプの知識が役立つという内容は新鮮に思えた。
  • 今回も有意義な番組だったが、防災番組は多くの視聴者に見てもらうことが重要だ。内容が優れていても、番組が10年以上続くと新鮮さが欠けてくるので、番組構成や出演者などについて、一度立ち止まって考える時期に来ているのではないか。
  • 地元の方以外にはあまり知られていない豊川の霞堤を、空撮映像やイラスト、模型などによりわかりやすく解説していた。池上彰氏がローカルな情報を解説することによって、他の地域の視聴者にも問題が伝えられている。

局側は

  • 空撮映像で水没した車を見て、持ち主から体験談が聞けないかとスタッフ全員で探し、なんとか取材することができた。車で水害にあった体験を上手に話していただけたこともあり、最後まであきらめずに探してよかったと感じている。
  • 関東大震災から100年ということもあり、当初は地震を大きく扱おうと考えていた。その後、愛知県東部の水害で霞堤の話題が浮上したこともあり、短い時間のなかで関東大震災について伝えたため、中途半端な扱いとなってしまった点は反省している。

などと答えました。

(3)次回開催予定

開催日時:2024年1月9日(火)16時~