名古屋テレビ 放送番組審議会だより

このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。

<2019年10月分>

第608回 名古屋テレビ放送番組審議会

開催日
2019年10月8日(火) 15:30~17:00
参加者
(敬称略)
  • 委員長:安村仁志
  • 委員:神田真秋、久冨木原 玲、小倉敏秀、佐野智恵子
参加者(リポート)
(敬称略)
  • 副委員長:小川明子
  • 委員:五藤義徳、小林弘明

議事の概要

(1)業務報告

  • 社長挨拶
  • 2019年度上期視聴率報告
  • 2019年度上期番組種別報告
  • 10月改編率報告

(2)審議テーマ

  • 2019年9月6日(金)深夜2:34~3:34放送 メ~テレドキュメント『甲子園への遺言~限りある時の中で~』
  • その他

委員の主な意見です。

  • 「病」「甲子園」という壁に立ち向かうコーチと部員の姿が2年に渡る長期取材でよく描かれており感銘を受けた。
  • ローカル局として過去の試合映像を生かしながら、甲子園常連校でない学校に目を向けたことは意義深い。
  • ナレーションでの説明が多く、感動が深まらなかった。人物の表情や行動などで「間」を楽しみたかった。
  • 日常を取材するテレビカメラが、コーチに死の直前まで部員たちの甲子園出場を夢見ることを暗に要求してはいなかったか。ドキュメントで死を扱うことは本当に難しいと痛感した。
  • タイトルから重いイメージを持ったが、全体的には高校の野球部を舞台に熱い思いや励まし、感謝の気持ちといったものにあふれたよい番組だった。
  • 野球部員たちは、最後まで生き抜くコーチの姿から、かけがえのないメッセージを受け止めたと感じられた。
  • 限られた時間を過ごしている中野さんの「時間を大切に」という言葉は、日常生活では忘れられがちで、改めて考えさせられた。
  • 亡くなったコーチとその妻には、残された時間を高校野球に費やしていていいのか葛藤や悩みがあったはず。そこが十分描かれていなかった点は物足りなかった。ストーリーがわかりやすく単純化されているようで、もう少し複雑なものがあったのではないかと感じた。

局側は

  • 以前、愛知県の大会で中部大学春日丘高校が優勝した際の取材で監督と知り合い、その紹介で2年ほど前にコーチと出会った。コーチが病を患いながらも頑張る姿、選手に言葉ではなく、行動で伝えようとする姿に感銘を受けたことが番組作りのきっかけとなった。
  • 当初は夏の高校野球の盛り上がりを伝える短い企画のひとつとして取り上げた。その後2年間にわたり継続的に取材し「アップ!」「ドデスカ!」で放送、今年の夏の大会を区切りにドキュメンタリーとして番組化した。
  • 亡くなったコーチを番組で扱うことで、その家族に辛い思いをさせるかもしれない。取材を続けることで、部員たちにコーチの思いを背負わせてしまう部分もあるかと悩んだが、最終的には使命感を持って取り組んだ。放送後、別の学校も含めて高校球児や関係者から、「限られた時間の大切さを改めて認識した」などの感想をいただき、伝えたかったメッセージが届いたと感じた。

などと答えました。

(3)次回開催予定

開催日時:2019年11月12日(火)午後3時30分~