名古屋テレビ 放送番組審議会だより

このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。

<2018年5月分>

第594回 名古屋テレビ放送番組審議会

開催日
平成30年5月8日(火) 15:30~17:00
参加者
(敬称略)
  • 委員長:安村仁志
  • 副委員長:小川明子
  • 委員:丹羽慎治、田中彩子、中 裕史、大竹敏之、裵 貞嬉、五藤義徳

議事の概要

(1)業務報告

  • 社長挨拶
  • 2017年度下期番組種別報告

(2)審議テーマ

  • 『Spoken!』
  • その他

委員の主な意見です。

  • 雑学王で知られるMCの伊集院光さんが、いろいろな角度から選手や競技を見てゆく。分かりやすさにも工夫を凝らそうとする姿勢が見られて、良い番組だと思った。
  • 番組の企画意図にある「地元アスリート応援宣言!」は、とても良いと思った。選手の横顔が知れるだけで、応援にも自然と力が入ると感じた。
  • 初めてこの番組を見た人や、その競技のことを良く知らない人たちにも、すごく良く分かるような形で映像があり、また解説が加えられていて良かった。
  • ローカル番組制作の常として、極めて認知しにくい時間帯での放送なので、良い趣旨の番組なのに少しもったいない気がした。
  • ところどころVTRを見ながら伊集院さんが話をする場面があるが、ナレーションと伊集院さんの声が重なってしまい、両方とも良く聞き取れないことがあった。「何のためのコメントだったのか?」が良く分からなかった。
  • 番組全体で望木アナウンサーの視線が安定せずに、ずっとキョロキョロしていて「何かあったのか?」と気になった。伊集院さんと比較すると余計目立ってしまい、不安定に思えた。
  • ナレーションが大げさで、中身がないのが気になった。「日本語の使い方として、どうなんだ?」という表現も結構多く、正直それが苦痛だった。また、テロップも同様のものが目についた。
  • スタジオのセットが気になった。出演者の背景が雑然とし過ぎていて、見ていて目にうるさいという印象だ。
  • 番組冒頭の松坂投手の特集は、何度も繰り返しインタビューの機会を作って、彼の思いや状態の変遷を丁寧に追っている。また、適度に距離感を保って、本音をうまく引き出しているという印象を受けた。欲を言えば、昨シーズンまでとの違いを、もう少し科学的に分析・解説して欲しかった。
  • 松坂投手のインタビューは20数分の特集だったが、かなり無理矢理引き伸ばしている冗長感があった。必要以上に大仰で細かく、少しダラダラとした感じがあった。
  • フィギュアスケートの次世代を担う山本草太選手と山下真湖選手については、非常に興味深く見た。特に山本選手の復活への道のりは、本人のコメントを含めて視聴者の心に響くものがあり、応援したくなる企画だった。この二人は今後も継続して追いかけて欲しい。
  • 「ヒカルのたまご」は知らないことが多く、非常に興味深く見た。特に空手の「型」についての解説は、分かりやすくて良かった。
  • 一方で、初心者の望木アナウンサーがいきなり黒帯を締めていたり、スタジオでスーツに革靴姿で型を披露することなどは、空手に関わる人たちに配慮が足りず、失礼ではないか。空手に対する敬意が無さすぎる。
  • “硬派な研究番組”というスタンスはなかなか面白かったし、他には無いのではないか。中途半端にバラエティー的要素を入れるのではなく、このスタンスをもう少し突き詰めてゆくのが良いと思う。

局側は

  • この番組は地元スポーツ選手の原石を掘り起こし、応援しながら育ててゆく役割を担っている。そして、選手の成長を時間をかけて取材をしながらストーリーを描き、スポーツドキュメンタリーにも結び付けてゆきたい。
  • 望木アナウンサーの視線や、伊集院さんの声とナレーションが重なってしまったことは、番組制作をする側の技術的なミスだ。今後は気を付けてゆきたい。
  • 「ヒカルのたまご」のコンセプトは、東海地方のアスリートの中から、オリンピック種目でもあまり馴染みのない競技について紹介しようというもの。しかし、面白さや映像の華やかさを求め過ぎていたのかもしれない。

などと答えました。

(3)次回開催予定

開催日時:2018年6月12日(火)午後3時30分~