名古屋テレビ 放送番組審議会だより

このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。

<2015年4月分>

第563回 名古屋テレビ放送番組審議会

開催日
平成27年4月8日(水) 15:30~17:00
委員
  • 委員長:関口敦仁
  • 副委員長:諏訪哲史
  • 委員:町田健・牛田千鶴・山本亜土・種橋潤治・長谷川ふき子

議事の概要

(1)業務報告

  • 社長挨拶
  • 2014年度下期番組種別報告

(2)審議テーマ

  • 『名古屋行き最終列車 スペシャル完全版』
  • その他

委員の主な意見です。

  • 最終列車を共通の切り口にしたオムニバスドラマとして大変面白く、一話一話に教訓的なものが入っている。本当に良く出来た企画のドラマだ。
  • ドラマとしてはとても完成された素晴らしい出来だ。前回に比べてそれぞれの作品の完成度が高く、バラつきがない。安心して見ていられた。
  • 5話それぞれに、人情話や最近の世情を映したものなどの色々な筋書きがある。身近な舞台で、気軽に楽しく世相を取り込んで見る、というコンセプトが貫かれていた。
  • この5話はそれぞれ人間の本質的なところを突いている。しかも最後には「見ていて良かった。人間って素晴らしいなあ」と思える構成で、大変良かった。
  • 名古屋鉄道の色々な駅やその周辺のシーンがたくさん出てくるので、この地方の地元の視聴者は親近感を持って見てくれているのではないか。
  • 5話すべてを通じて最も感心したのは、よくここまで役にぴったりな役者さんを選んだということだ。このキャスティングには脱帽だ。また脇役陣もかなり個性豊かで、演技とは思えない、自然な雰囲気を醸し出していた。
  • 愛知県以外に居住する者は、それぞれの駅や街の全体的な位置関係がよく分らない。駅の配置や、ストーリーとの関係性が分るような工夫があると、もっとドラマに入って行きやすいのではないか。
  • 深夜の最終列車がテーマということで、駅にも人がいなくて寂しいシーンが多かった。それぞれの駅やその街の昼間の映像なども入れば、もっと良かったのではないか。
  • 媚びて地域性を出すというよりは、すごく自然な形で駅や場所、風景が出て来て流れの中で見えてくる。この点で以前のものよりドラマとしての質が高いが、一方で地域性を主張するようなところが弱くなっている。
  • 名古屋鉄道とのタイアップをもっと強化して、実際の駅員がセリフ付きで出演するなど、鉄道ファンにもう少し踏み込んだところでドラマを制作したら、もっと地元密着的になるのではないか。
  • シリーズ化したストーリーの一層の発展に加え、また新しいストーリーのものも取り込んだ「第4弾」に熱い期待を寄せている。
  • 第1話が一番良かった。他の4話と毛色が違い、徒に笑いに傾いていなかった。最初から最後まで大杉蓮さんの存在感で牽引されていた。
  • 第2話はドタバタ感とストーリー展開が疲れる。特に元々の放送時間である深夜帯の放送にはふさわしくないのでは。
  • 第3話はドタバタ劇と格差恋愛を絡め、お互いの異なった才能の化学反応が奇跡を起す、そんなストーリー展開が痛快だ。
  • 第4話の騒々しく気持ちをストレートに出す母親と、引っ込み思案の息子の対比は、鬱陶しさと歯痒さが同居しているような面白さがあった。
  • 第5話で松井玲奈さん主演のシリーズものは、毎回良くなって来ている。特に彼女のキャラクターを自由に使うという意味で、非常に面白い試みだった。
  • 局側は

    • このドラマはメ~テレ開局50周年の2012年からスタートし、毎年1回制作・放送し今回で3回目となる。視聴率的にも毎回好評で、名古屋鉄道という地元で身近な舞台が、視聴者に評価を頂いていると考えている。
    • このドラマは1回の視聴だけでなく何回見ても、また老若それぞれの世代で楽しめるようにと考え、制作している。
    • 基本的な制作スタンスは、奇をてらうつもりは無く、ツッコミどころ満載のドラマにしたいという気持ちだ。
    • 駅など視聴者が見知った所をたくさん出し、また物語も波乱万丈ではなく、予想通り帰結する気持ち良さのようなものを狙った。
    • この地域に住んでいる人だからこそ楽しんでいただける、そんな親近感のあるドラマを目指した。

    などと答えました。

(3)次回開催予定

次回の放送番組審議会は2015年5月13日(水)午後3時30分~