名古屋テレビ 放送番組審議会だより

このページは「放送法」および「放送法施行規則」に基づき名古屋テレビ放送の放送番組審議会の議事の概要をお知らせするページです。
名古屋テレビ放送の放送番組審議会委員は8名で、会議は毎月1回、年間10回(8月と12月は休会)開催されます。放送番組の内容をはじめ、放送に関する全般的な問題についてご意見を伺い、番組制作の参考にさせていただいております。
名古屋テレビ放送では、放送番組審議会でのご意見を、毎月第1日曜日の午前5時00分から放送する「メ~テレオンブズ」の中でもご紹介しています。どうぞご覧ください。

<2014年3月分>

第552回 名古屋テレビ放送番組審議会

開催日
平成26年3月12日(水) 15:30~17:00
委員
  • 委員長:松浦好治
  • 副委員長:関口敦仁
  • 委員:諏訪哲史・岡本直之・広中和雄・森絵里・片山俊介

議事の概要

(1)業務報告

  • 社長挨拶
  • 改編報告(野村編成局長)

(2)審議テーマ

  • 『名古屋行き最終列車 スペシャル完全版』
  • その他

委員の主な意見です。

  • 全般的に「地元の魅力」や「人の暖かさ」が感じられて、ローカル局が作ったドラマとしての良さが充分に滲み出ていた。
  • 出来事の展開とか、最終的な終わり方などの完成度がすごく高かった。秀逸な作品としての深さを感じた。
  • 前回のものはローカル局のドラマらしい欠点を長所として捉えるようななじみ易さがあったが、今回のドラマは全国区レベルの質の高さがあった。
  • 内容的に「人生ドラマ」「コメディー」「恋愛」など色々な要素がオムニバス的に盛り込まれていて、飽きず楽しむことができた。
  • 前回同様全ての話がハッピーエンドを予想できる展開で、安心して観ることができた。
  • あれだけ名鉄を見せているのに名鉄の宣伝になっていない。ドラマのストーリーの中で名鉄の色々なものを上手に見せてくれていて、成功している。
  • 4話それぞれのドラマがシリーズ化できる位のしっかりしたシーンを持っていて面白い。今後そうした展開の可能性があるのではないか。
  • 大変親しみを持って見たし、肩が凝らずに気楽に見られる番組だったが、全体として非常に雑な感じを受けた。もう少し丁寧に作って欲しかった。
  • 安心して観ていられるドラマばかりだったが、古典的というか陳腐なストーリー展開のものもあった。「驚くような意外な結末」や「結末を視聴者の想像に委ねるもの」もあって良かったのではないか。また鉄道を舞台にしたなかで、社会的風刺やエスプリの利いたドラマも観てみたい。
  • 4話各話がどこの話なのかよく分らない。名鉄の路線図などをもう少し丁寧に紹介することがあっても良かったのではないか。
  • 第1話と第2話はあまりにもドタバタ劇過ぎて、あり得ないストーリー展開だったために興味を覚えなかった。もう少し工夫が必要だったのではないか。
  • 第3話で出てきた「引きこもり」の問題は現代社会の深刻な問題だ。それが面白可笑しく描かれており、安易で軽率な扱い方だと感じた。
  • 第4話の六角精児さん扮する忘れ物係の主任さんは、髪が長いことや帽子を阿弥陀に被っていること、また屋内であご紐を掛けていることなど現実的にはあり得ないシーンだ。もう少し事実に忠実に伝えるべきだ。

局側は

  • 前回の経験から、視聴者の方々のニーズとして「地域の身近なものを題材にして、自分が生活をしてゆくなかで展開してゆくドラマ」があると感じた。そのため今回は昼間に、地域のなるべく多くの場所で撮影しようと考え制作した。
  • コンセプトとしては、ほんわかとして暖かくなるような、そして一度だけでなく何回か観られるような短編ドラマを目指して制作した。
  • 前回作は「忘れ物係」と「最終列車」という4話に共通する“括り”があったが、今回はそれが無かったことによってまとまりが無い状態になったと反省している。
  • ご家庭で皆さんに観ていただいて、このドラマを題材に色々と話の弾む番組に育ててゆきたい。また回を重ねるごとそれぞれの物語に愛着が出て来るようにシリーズ化してゆきたい。

などと答えました。

(3)次回開催予定

次回の放送番組審議会は2014年4月9日(水)午後3時30分~
審議テーマ…『メ~テレドキュメント 英雄と国家~妻が語る荘則棟』