これまでの歩み

えん楽(神宮小路)

えん楽(神宮小路)

2015年2月「今村、ラーメン店を閉店する」

2015年2月「今村、ラーメン店を閉店する」

40年続けたラーメン店に閑古鳥が鳴き自分の人生の意味を自問する今村。そしていよいよ閉店する決意を固める。しかし閉店の張り紙をしたところ次々とかつての利用客が遠方からも訪れて驚く。子供のころ父親に連れて行かれたラーメン屋での幸福感を自分の客にも少しは味わえてもらっていたのかと感動する。だが、すべてを終えて閉店する今村にまだ心残りがあった。それはふとした勘違いで仲たがいをした弟子の存在だった。

2016年2月「今村、恋する」

2016年2月「今村、恋する」

ラーメン屋を閉店してすることがなくなっていた今村に弟子の清はあれこれと世話をしていた。メールを教えたり婚活パーティーに参加させたり。ふとした出会いで小夜子という女性と出会い、彼女の孤独さが自分と似ていることを知る。ケンカしながらも理解を深める二人。これって恋?初めての気持ちに驚く今村。

2017年2月「今村、ラーメン店を手伝いブチ切れる」

ラーメン一筋で生きてきた今村が、ふらりと弟子・清の店を訪れる。
そこで、一週間だけお店を任される羽目に。
が、今どきの若い店員の合理的なやり方に不満が爆発する!

2018年3月「今村、ラーメン店を再開する!?」

今村の恋人的な存在の小夜子が約束より一日早く留学から帰ってくる。今村を驚かせようとした彼女が見たのは、今村が若い女性(黒川芽以)と楽しそうに赤ちゃんをあやしている姿であった。そうとは知らない今村は小夜子に冷たくされ意地を張ってしまう。同時に閉店したラーメン屋「えん楽」を再開して欲しいというオファーが舞い込むがそれにも意地を張ってしまう今村。困惑する弟子の清(波岡一喜)やその周囲の人々。しかしそのすべてを好転させるきっかけは無銭飲食で逃げた男の登場なのであった。

2019年2月「今村の弟子昌平、現る」

今村と小夜子(石野真子)は結婚し、弟子の清(波岡一喜)がプレゼントした世界一周の旅に出掛けている。店の留守を預かった清の元に、兄弟子と名乗る昌平(寺島進)が現れ、えん楽を切り盛りしてくれる。次第にえん楽を自分の店のように変えていく昌平を心配し始める清。そして昌平がかつて店の金を盗んで逃げた男だと知る。神宮小路から去ろうとする昌平に清はその必要は無いという。大将の今村からの伝言を知らせる。「俺がいない間えん楽を頼んだぞ」泣き崩れる昌平。

2020年2月「昌平、元カノと再会する」

何故か最終列車に乗らずに誰かを待っている昌平。そこに居合わせた清に問い詰められて過去のことを語り出す。かつて結婚を約束した女性がいたが、えん楽から金を持ち逃げしたため戻ることが出来ずにそれっきりになっていた。その女性(中島ひろ子)を見かけたと言うのだ。そして偶然その女性を見かけた小夜子(石野真子)が後をつける。彼女は一人でラーメン店を開いていた。昌平が戻って来たら一緒に店をやりたいと思っていたのだと言う。
小夜子は昌平が調子に乗らないよう一計を案じ、奇跡の再会を演出する。

2021年2月「昌平、誕生日会を開く」

小学生・健はしばしば昌平の店で母親の帰りを待つことがあり、昌平も気にかけていた。ある夜公園に一人でいた健に声をかける昌平。母親の誕生日会を開きたいと言う。誕生日を祝ったことも祝われたことも無い天涯孤独の身の昌平はどうしたら良いのかわからなくなる。

そして2022年1月

昌平、母親と会う?