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2022年10月2日放送

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視聴者の声

  • 『アップ!』へのご意見です。9月1日の“防災の日”は、伊勢湾台風をきっかけに制定されたと放送で紹介されましたが、関東大震災ではないのですか?

ご意見ありがとうございます。1959年の伊勢湾台風で大きな被害が出たことをきっかけに“防災の日”を制定するという議論となり、1923年9月1日に起きた関東大震災の日を“防災の日”として創設することが1960年に閣議決定したという経緯があります。放送では「今日は9月1日、防災の日。1959年の伊勢湾台風をきっかけにつくった防災の日」と説明していますので、誤りではありません。

  • 『ドデスカ!』へのご意見です。「どうぶつZOO鑑」のコーナーで、アミメキリンの生まれた直後の“ツノ”は、出産のときに広がっていると引っかかってしまうという理由で倒れていると伝えていました。専門的な見解では、生まれた直後のキリンの“ツノ”に当たる皮膚の下には硬質化している突起物はないそうです。“ツノ”という表現は正しいのでしょうか?

ご意見ありがとうございます。今回は、取材させていただいた動物園の飼育員の方と相談の上、一般的な呼び名として広く使われている“ツノ”という表現をさせていただきました。今後もよりよい番組作りに努めてまいります。

放送番組審議会からのお知らせ

第637回メ~テレ放送番組審議会(9月13日開催)では、テレビ朝日系列24社の放送番組審議会で審議する共通議題「動画配信時代に地上波テレビに望むこと」について審議しました。

放送倫理・番組向上機構(BPO)からのお知らせ

放送倫理検証委員会は、字幕の一部に不確かな内容があったNHK制作のドキュメンタリー番組について、重大な放送倫理違反があったと判断する意見書を9月9日に公表しました。2021年12月に放送されたNHK BS1スペシャル『河瀨直美が見つめた東京五輪』は、東京五輪の公式映画監督河瀨直美さんと映画製作チームに密着取材した番組で、匿名の男性に話を聞く場面で「五輪反対デモに参加しているという男性」「実はお金をもらって動員されていると打ち明けた」と字幕を付け、男性が「デモは全部上の人がやるから」などと話す様子が放送されました。

このことについて取材ディレクターは「男性の話が五輪反対デモのことではないことは認識していたが、男性が過去に参加したデモと同じ主催者による五輪反対デモに参加するのであれば許される表現と考えた」と委員会に説明したといいます。また字幕については、放送前に上司のチーフ・プロデューサーらも参加した試写で、複数回修正されたものの、男性への事実確認は最後までしないまま放送されていました。

委員会は、「番組は五輪反対デモに参加していない男性を参加したかのように描くものだった」「男性のその他の発言についても事実の確証は得られていない」「別のデモに関する発言を五輪反対デモに関するものであるかのように編集した」「男性に対し適切な説明をしなかった」と認定しました。その結果、番組はデモの参加者はお金で動員されており、主催者の主張を繰り返す主体性のない人々であるかのような印象を視聴者に与え、デモの価値を貶めたという問題も生じたと指摘しています。

事実に反した内容を放送した最大の要因としては、取材の基本を欠いて事実確認をおろそかにしたことと、取材対象者に対する緊張感を欠いていたことが考えられるとしています。さらに制作スタッフのデモや社会運動に対する関心の薄さといった問題点に加え、事後対応の不誠実さなど組織にも問題があるとして、「NHK全体の信頼を毀損しかねないものだったのではないか」と厳しく批判しています。

委員会は、この事案は単なる過失ではなく、事実ではないものと認識しながら編集したという点で重大な過失と言わざるをえないと指摘、結論として、重大な放送倫理違反があったと判断しました。委員会決定を受けNHKは、「指摘を真摯に受け止めます。取材や制作のあらゆる段階で真実に迫ろうとする放送の基本的な姿勢を再確認し、現在進めている再発防止策を着実に実行して、視聴者の信頼に応えられる番組を取材・制作してまいります」とコメントしています。

メ~テレでは皆様からのご意見やご感想を真摯に受け止め、今後のよりよい番組作りにいかしてまいります。番組に対するご意見は

にお寄せください。