(2)審議テーマ

• 『デルサタ』
• その他

委員の主な意見です。

• 土曜日の朝はゆっくりと番組を観て、そこからヒントを得て出掛けたい。という視聴者の思いはあるだろうから、「家を出掛ける前に観る番組を作る」という視点は良いと思う。
• 週末のお出掛け情報番組が多いなか、「今更またこれやるの？」と思い観たが、大雑把に言えばやっぱり面白く、「（テレビのスイッチを）点けたら観るかな」と思った。
• ２時間の番組のなかで、天気予報のコーナーが何回もあるのは良い。また、少しずつ伝え方に変化を持たせているのも良かった。
• 「番組を観て、すぐに出掛けられる」というのがコンセプトとのことだが、例えば映画の具体的な上映時間や混雑状況を伝えるなど、すぐに行動に移せる何か仕掛けがあれば、まさに土曜の朝に番組をやる意味があるのではないか。
• “ながら視聴“には良いのかもしれないが、番組をずっと観続けるインパクトというか、緩急がなく、情報が流れてしまっている感じがあった。
• 番組の構成が少し平板になっていて、盛り上がりに欠けるのではないか。また「何を伝えたいのか？」の意図がはっきりしていないというのが印象だ。
• 番組で取り上げる情報には特に新たな発見もなく、すでに知っている情報が多かった。番組全体として、あまり印象には残らなかったという感じだ。
• 出演者たちが騒々し過ぎるのではないか。そんなに興奮する内容でもないのに、理由も無い拍手や、大声で笑い転げるのが目に付き、観ていて不快に感じた。
• シャワーヘッドを始め、様々な点で「これが広告なのか？パブリシティーなのか？何なのか？」が気になって仕方がなかった。ひとつ疑い出すと、全てが広告やパブリシティーなのではないかと思ってしまう、そういった悪循環に入ってしまった気がした。
• 浅尾美和さんの子供の写真紹介から、子供用品店の商品紹介になだれ込んでいったのは、コマーシャルを見せられている感じがすごくした。「どういう立ち位置で見れば良いのか？」疑問に思った。
• 現在は番組の視聴ターゲットを絞りに絞った末に、やっと数字（視聴率）が見えてくる時代だと感じた。こうした番組は時代の現象として見るしかないという思いだ。
• 情報番組だが、テレビのことを考えさせる番組だった。マーケティングの極致がここにあり、メ～テレという会社の“徳”を圧殺して、それでも“数字”なんだというところが見えてしまった。「『デルサタ』を観て、この先が見えた」というのが正直な感想だ。
• 市場調査を怠ることなく、提供する話題やメインにすべき題材を注意深く考察して、長く人気が続く番組になるよう期待している。

局側は

• 土曜日の朝６時は、どこの局よりも早くスタートする情報番組なので、コンセプトとして「見て、その日にすぐ出掛けられる情報」を中心に据えることとした。
• 月～金曜放送の『ドデスカ！』とは全く違う視聴者層、20代から30代の女性をターゲットにした。このためMCも明るくて好感度が高いよゐこの濱口優さんと、地元岐阜県多治見市出身の鈴木ちなみさんにお願いした。
• 『デルサタ』は“外へ出るサタデー”の略語で、まさにタイトルがこの番組を象徴している。
• 番組の目的は明確で、とにかく（メ～テレが弱い）若い女性層に観て欲しい。このため番組の作りも“万人受け”ではなく、敢えて“そういう作り”にしている。
• 通販やパブリシティーに関しては、情報と広告の境を曖昧にしてでも、流れで楽しめる番組になるなら、それが「これからの形」と割り切って制作している。
• 番組種別的には、『デルサタ』は120分のうち5分か10分は番組としての「通販」になる。CMではない。

などと答えました。