竹田 基起

PROFILE

三度の飯と
「本」が好き

花より○○

名古屋の桜の見頃を終えて、早2週間以上が経ちました。
桜も散り、ゆく春を惜しもうかと思いきや、別れを告げたはずの冬が舞い戻ってきたような寒い日があったりと、着る服にすら迷ってしまう日々が続いていますね。
実は私、毎年桜を愛でるためにどこかには行くようにしていたのですが、今年は花見を家のそばで済ませ、まさに「花よりだんご」を実践してみることにしました。

向かった先は瀬戸市の山にある釣堀。
そこでは、釣ったマスをその場で調理してくれるというのです。
川や海での釣りではありません。釣堀です。
思った以上に簡単に釣れるではありませんか!
ほぼ入れ食い状態!これは本当に気持ち良かった。
釣りたてのマスを塩焼き、刺身、フライと様々な調理法で堪能したのでした。

話は変わって、去年の花見シーズンに読んでいた本を思い返してみました。
映画化もされた万城目学さんの「鴨川ホルモー」でした。
これが初めて読んだ万城目作品でしたが、その独特で不思議な世界観に引き込まれ、衝撃を受けたことを覚えています。
それから1年が経った2週間ほど前の今年の花見シーズン。
思えば読んでいたのは直木賞候補にもなった万城目作品「鹿男あをによし」でした。
私にとって春は、無意識に少し現実離れした世界に身を置いてみたい季節なのかなぁと、ふと考えさせられました。