佐藤 裕二

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ミッドランドスクエアグランドオープン

ミッドランドスクエアが、3月6日ついにグランドオープンを迎えた。

1階、2階にはルイ・ヴィトン、ショーメ、ロエベ、カルティエ、などがズラリと顔を揃える。いずれも中部地区最大規模の旗艦店だ。 3階はインテリアショップやセレクトショップが陣取る。ケイト・スペードニューヨーク、エミスフェールディレクスィオンなど15店。 飲食店も華やか。なんと日本初登場の名店が2店。
フランス料理の「オーベルジュ・ド・リル ナゴヤ」はアルザス地方の伝統ある三ツ星レストラン。オフィス棟42階で世界のセレブをもてなす。
4階には中華の「上海老飯店」。創業130年の歴史を誇る上海料理発祥の店が日本初上陸。
もちろん名古屋で人気の洋食屋さんやお蕎麦屋さんもある。

そんな商業棟のコンセプトは「格調と賑わいの融合」そして「ファッション情報の編集と提案」。
高級海外ブランド店を中心に、“名古屋譲”とその母親が一緒に買い物をする、いわゆる「名古屋買い」に拍車がかかるのか。
ミッドランドへの出店を希望したのは450店に上った。その中からコンセプトに沿った60店に厳選された。ミッドランドがいかに注目されているかがわかる。
年間1600万人の来客、売上高160億円を目指すという。

さらにオフィス棟ではトヨタ自動車の3000人をはじめ6000人が働く。
地価上昇率3年連続日本一の名駅地区にさらに人が集まる。全国の企業がビジネスチャンスを狙って出店を希望したのもよくわかる。

地元の企業も虎視眈々。6000人のビジネスマンが働けば、会議や出張などの為の移動も増える。そこに期待を寄せるのがタクシー業界。
ただし、ミッドランドのタクシー乗り場に入れるのは、ビル側から指定された5つのタクシー会社のみ。半年で2度苦情があれば、1ヶ月出入り禁止という厳しさだ。

名古屋の大手タクシー会社「つばめタクシー」は選抜チームを結成。約390人いるドライバーの中から優良選手80人を選出。講師を招いて接客マナーを指導し、さらに漢字の読み書きやことわざ等のペーパーテストも行いメンバーを絞り込むという。車も黒塗りの高級車を使用し、制服も新調する。「つばめタクシー」の動きに牽引され、名古屋のタクシー全体のグレードアップも期待できるだろう。

ミッドランドスクエアのグランドオープンで名古屋経済にどんな化学反応が起きるのか? 注目だ。