スタッフの一言

日々スポーツ取材に励むメ~テレスポーツ部スタッフ。そんな彼らが取材先で感じたことをつづります。

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大舞台を前に…

2010/1/26

今回の担当者

いつの間にか1月も終わりに近づき、つい最近までお正月気分だったのが嘘のよう。
スポーツ部では2月のイベントが山ほどある。
ドラゴンズの沖縄キャンプ、グランパスの鹿児島キャンプ、FC岐阜の宮崎キャンプ、フィギュアスケート愛知県選手権、プレシーズンマッチなどなど。
2月のスポーツ部は部内がスッカラカンになる程大忙しなのだ。

でも、今年は忘れちゃいけないイベントがもう一つある。それは、『バンクーバーオリンピック』
東海3県からも沢山の選手が日本の代表としてオリンピックに出場する。フィギュアに至っては、殆どが愛知県出身の選手である。

先日、その中の一人である鈴木明子選手の取材に行った。
リンクではいかにもキツそうな練習が行われ、何度も何度も丁寧に調整をしているようだった。
練習時間が終わり、会見が始まった。

質問はお決まりの…「オリンピックでの目標は?」
だいたいの選手は、「メダルを獲ってきます」「悔いのないように頑張ります」という答えが殆ど。
私ももし、その場に立つことがあったなら同じような事を言うと思う。

しかし、鈴木選手は違った。
「観ている人が1人でも幸せになれるようなスケートをしたい。沢山の人にエネルギーを与えられたら…」これは、余裕というのか?ゆとり?どの言葉が適切なのか分からないが、初めてのオリンピックという超大舞台を前に、このような事が言えるなんて本当に凄いと思った。
私なら、オリンピックという空気に呑まれて、必要以上に意気込んでしまうだろう。
やはり、今までの努力とグランプリシリーズでの経験など沢山の事が彼女をここまで大きくしたのだと思う。彼女はきっと素晴らしい演技を見せてくれると信じている。

『世界中の人が幸せになれるようなスケートを…』
バンクーバーの会場が沸く瞬間が楽しみだ。

ディレクター:U


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