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韓国野球

2007/12/01放送

星野ジャパンの戦いがいよいよ始まった。アジア予選で北京オリンピック出場が決まるのはわずか1カ国。そんな中、日本にとって最大の難関が韓国である。

今年7月、日本代表、星野監督が韓国プロ野球を視察。幾度の修羅場を通り抜けてきた闘将でも、韓国の実力に警戒心を強めた。WBCでは日本、そしてアメリカを破るなど力を見せ、今年も国内のスタープレーヤーを一同に集めたドリームチームが結成された。打撃陣の中でひときわ目立つのが主砲・キムドンジュ。WBCでも4番に座った韓国の大砲は通産196本塁打。さらに去年の韓国三冠王・イ・デホ、ドラゴンズのイビョンギュなど日本投手陣にとっては気の抜けないバッターが顔をそろえる。投手陣ではエースのリュ・ヒョンジン。去年ルーキーで最多勝を始め、数々のタイトルを獲得。日本戦での登板が予想されている。さらに韓国代表パクチャンホなど日本の前に大きく立ちはだかる存在であることは間違いない。

と!いうことでスポ研取材班は、韓国代表の強さを探るべくソウルへと渡った。1982年に野球がプロ化された韓国には現在8つの球団が存在する。歴史こそ浅いものの近年、着実に力をつけ今では日本のプロ野球にも引けをとらない。

国内での野球人気も高い。韓国の大手テレビ局、SBS。ここで放送されているスポーツニュースでは日本同様、毎日必ず野球の話題を取り上げている。

代表チームに大きな影響力も持つというホ・キーヨン氏、これまで日本メディアの取材には応じなかったキーパーソンが今回初めて我々のインタビューに応じてくれた。日本にとって最も気をつけなければならない選手はいったい誰なのか?それはイ・デホ!シュアなバッティングに桁外れのパワー、そして勝負強さも兼ね備え、去年、三冠王を獲得。まさに韓国球界屈指のバッターである。

さらに、韓国代表の選手たちが勝たなければならない理由があった。それが!徴兵制度。韓国では法律上、成人した男性は必ず軍隊で27ヶ月の訓練を受けなくてはならない。しかし、国際大会でメダルをとれば1ヶ月に短縮されるというのである。

はたして日本はライバル韓国を破ってオリンピック出場を決めることができるのか。いよいよ決着のときがやってくる!