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ドラゴンズの連覇はなるのか

2007/03/24放送

昨年セリーグを制した中日ドラゴンズ。果たして連覇はなるのか!?過去連覇の歴史を紐解いてみると…2リーグ発足後の巨人が10年間で8回優勝。さらに、1965年から始まる9連覇。その後、赤ヘル軍団と呼ばれた広島が、機動力野球で、1979年・80年に連覇。90年代に入ると野村ヤクルトがID野球で92年・93年連覇。パリーグでは、60年代後半から阪急が黄金時代を迎える。さらに80年代になる西武が13年間で11回の優勝。その後、イチローの活躍により、95年・96年オリックスが連覇。王監督と迎えたダイエーが99年・2000年連覇。

こんなデータがある。前年の優勝チームが、翌年も優勝する確率は、セリーグ31.6%、パリーグ42.1%。しかし、ここ10年で見てみると、セリーグを連覇したチームは無い。近年、連覇の確率は低くなっている。プロ野球史の中で、10年以上連覇がないのは、今のセリーグは初めてである。まさに戦国時代に突入したセリーグ!!

最近連覇するチームが現われない理由を、コラムニストの玉木正之氏に聞いてみた!
理由その(1)
優勝したことで満足してしまい、翌年選手のモチベーションが下がってしまう。
理由その(2)
優勝を避けることで選手の年棒を抑えたいと願う球団、さらには親会社の利益重視の背景もある。
理由その(3)
突出したレギュラーが居ることで、ポジション争いが起きず、若手選手が育たない。

その3つの原因が、考えられるという!!現在、ドラゴンズの2軍監督を務める辻監督は、レギュラーを脅かす若手の育成こそが、常勝チームを築き上げる根本だと語る。

果たして、今年のドラゴンズは、その連覇するチームが現われない理由に、当てはまってしまうのか…!?