研究コーナー
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プレッシャー

2006/10/07放送


百戦錬磨のアスリートでさえ、時として力を奪われてしまう「プレッシャー」。
その正体とは、一体何なのか?プレッシャーに強い選手と弱い選手の差とは?
勝負の世界に立ちはだかる「プレッシャー」の攻略法に迫る!

プレッシャーとは?
スポーツ心理学の第一人者、中京大学の猪俣教授によると、プレッシャーとは「ここ一番や、期待がかかる場面で感じる重圧感」の事で、自信がない、不安が強い選手はプレッシャーと感じやすい傾向があるという。

では、プレッシャーに強いと言われている選手はどんな事を考えているのか。
☆Jリーグ 歴代得点率日本人ナンバー1   森山泰行選手(FC岐阜)
「体の状態さえ良ければ、良いパフォーマンスを出せる自信があるから、コンディショニングに重点を置いている。」
☆男子バスケットボール スーパーリーグ2年連続3ポイント王  梶山信吾選手(三菱電機メルコドルフィンズ)
「自信がないとシュートは入らない。毎日練習でやっているシュートと同じシュートをうつ事だけを考えている。」

2人に共通しているのが、「自己管理能力」の高さ。
「自分のプレーや体調など、自分がコントロール出来る事に集中する」事がまさにプレッシャーに強い選手の特徴。
逆にプレッシャーに弱い選手は周りの期待や報道など、自分がコントロール出来ない事を気にしてしまう傾向があるという。

ちなみに梶山選手にプレッシャーがかかる状態で3ポイントシュートを10本うってもらいその確率を
調べてみたところ―
<ケース1>フリーの場合(条件なし) 8本成功
<ケース2>8本未満でお小遣いダウン 9本成功
<ケース3>9本以上成功でチームに100万ウォン 10本成功
と、抜群の勝負強さを見せた。

プレッシャーに強くなる方法は、「自信をつけ、不安を小さくする」事が最重要課題。
そのためには「目標を設定して、しっかりとしたトレーニングを積む」事が一番の近道なのだ。

次回予告

今回は「ドラゴンズの優勝」を大研究。2年ぶりのリーグ制覇を果たしたオレ流・ドラゴンズ、その裏側にあった衝撃の真実に迫る。そして、高山研究員が初めてのビールかけに潜入!!福留、川上ら主力に直撃!! さらに「ビールかけ」はいつから始まったのか?そのルーツを探っていくとあるプロ野球界の大物に辿りついた。雑学王・伊集院所長も知らなかった驚きの新事実とは?

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