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ペナルティキック

2006/06/10放送

ついに開幕した2006FIFAサッカーワールドカップドイツ大会。
決勝トーナメントになると試合は一発勝負。
90分間で引き分けならば、前後半15分づつの延長戦を行い、それでも決着がつかない場合、行われるのがPK戦。
キッカーとキーパー1対1の戦い。
ペナルティキックは数多くのドラマを生み、歴史は動いてきた。

PKの始まりのきっかけとなったのは1891年イギリス国内大会の準決勝。
シュートを放った直後、このボールをゴール前にいたキーパーではないディフェンダーが横っとび!
なんと手で叩いてクリアしてしまった。
もちろん反則、しかし当時はPKのルールがなかったため、ゴールライン上からのフリーキックとなった。
しかし、ボールの前にキーパーとディフェンダーが立ちはだかり、これでは得点することなどできるはずもない。
そこでサッカー協会は対策に乗り出し、新たにペナルティキックがルールに加えられたのである。

1970年になると試合の決着方法としてPK戦が導入されるようになり、ペナルティキックはサッカー競技において、重要な役割を果たすものとなる。
1994年ワールドカップ決勝は史上はじめてのPK戦での決勝となった。
イタリアの至宝ロベルトバッジョの明暗を分けたPK。
この幕切れは、今なお多くの人々の胸に刻まれている。

去年のJリーグでは67回ペナルティキックが行われており、成功が51回、失敗16回、成功率はおよそ76%であった。
この成功率は高いのか?低いのか?

科学的に見るとボールが蹴られてゴールに到達する時間がおよそ0.5秒、人間が動き出すまでの反応速度は0.2秒~0.25秒といわれる。
仮にボールが蹴られたと同時にキーパーが反応したとしても、ボールはすでに半分の距離まで到達していて、計算上、キーパーはゴールマウスの端にとんだボールはとることができない。
四隅に蹴られれば、ほぼゴールは決まる。

キッカーが断然有利の中で、実際にゴールキーパーはペナルティキックに対しどのような対応をしているのだろうか。

【日本代表GK楢崎】-----------------------------------
「助走の入りかたとか、セオリーは軸足の向きとかですけど・・・
なるべく同じ方向に飛べるようにしてますね」

「止めるのが簡単か入れるのが簡単かといえば入れるのが簡単。
でも精神的にはキーパーのが有利だと思います」
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PKはキッカーが断然有利!しかし、精神的にはキーパーが有利!
だからこそ、ペナルティキックは様々なドラマがあるのだ。

そして伊集院所長もスタジオを飛び出しPKに初挑戦。
元名古屋グランパスの伊藤裕二さんとPK対決をしました。
伊集院所長がキッカー、伊藤裕二さんがキーパーのガチンコ3本勝負!
結果はサッカー初心者の伊集院所長の2勝1敗で勝利!
やはりPKはキッカーが有利ということなんですね。
まとめ

PKはキッカーが断然有利

PKはキッカーが断然有利!しかし、精神的にはキーパーが有利!
だからこそ、ペナルティキックは様々なドラマがあるのだ。


次回予告

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その謎を解くカギは過去のワールドカップに隠されていた。
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