研究コーナー
スポーツにまつわる伝説や言い伝え、些細な疑問までを徹底検証します。
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陸上のトラックは何故、左回りなのか?

2004/06/12放送

陸上のトラックは、何故かみんな左回りに走っている。
そこで素朴な疑問が…どうして左回りなの?

まずは歴史を調べてみることにした。1896年オリンピック第1回大会のアテネ。そこでは、なんと右回りだった。それから16年後、1912年の大会には、現在と同じ左回りになっている。
今でこそ国際陸連(IAAF)のルールブックに「走る方向はレフトハンド・インサイド(左手を内側に走る)とする」と記載されているが、何故、左回りになったのかは、いまだはっきり分かっていない。

そこでスポ研は独自の実験を開始。
右利きの選手と左利きの選手の大学生に協力してもらい、トラックをそれぞれ左右に走ってもらう事にした。

すると結果は、普段走りなれている左回りの方がタイムがいい。
さらに注目すべき点は、左利きの選手の左回りと右回りのタイム差が小さい事。同じ実験を小学生でも行ったが結果は大学生と同じであった。
まとめ

左に回りやすいのは、利き手と大きな関係があり、人間の体の構造からしても左方向への方が回転しやすい

(1)

人間の身体は右側に臓器が偏っているため、身体はバランスを取ろうとし、左に流れてしまう傾向がある。

(2)

足の動きは、支える足(軸足)と操作する足(利き足)に分けられる。右利きの人は右足の方が操作しやすい。よって、左腕をトラックの内側にした方が走りやすいのである。

左回りになった歴史は未だはっきり分かっていないが、上記と実験結果の理由から、左方向への方が回転しやすいので左回りになったと考えられる。

次回予告

スポーツ界において密接な関係を持っている「風」。
そこで次週は風を利用した代表的な作戦の1つ「スリップストリーム」を徹底検証!
とんでもない実験にスタジオ大パニック!

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